(07) 望蜀の巻

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吉川英治(よしかわ・えいじ)先生の小説『三国志』(全311話)を熟読して、展開やポイント、感想などをまとめたものです。主要テキストは新潮文庫版。表紙の画像は、株式会社新潮社さまの承諾を得たうえで掲載しています。このカテゴリーは第164話~第192話が対象です。

(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第192話「珠(たま)」

漢中(かんちゅう)の張魯(ちょうろ)が葭萌関(かぼうかん)に攻め寄せたとの急報が届くと、すぐさま劉備(りゅうび)は軍勢をひきいて迎撃に向かう。 この動きをつかんだ孫権(そんけん)は、劉備不在の荊州(けいしゅう)を一気に突こうと考えるが、嫁が...
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吉川『三国志』の考察 第191話「鴻門の会に非ず(こうもんのかいにあらず)」

劉璋(りゅうしょう)は、要請に応じてくれた劉備(りゅうび)への謝意を伝えるため涪城(ふじょう)まで出向き、城内で歓迎の宴(うたげ)を催す。 ほどなく答礼として、今度は劉備が劉璋らを招いて酒宴を開いたものの、この席で両者の重臣たちが険悪な雰囲...
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吉川『三国志』の考察 第190話「進軍(しんぐん)」

劉備(りゅうび)は劉璋(りゅうしょう)の求めに応じ、漢中(かんちゅう)の張魯(ちょうろ)を討伐するとの名目で入蜀(にゅうしょく)の決意を固める。 そして黄忠(こうちゅう)・魏延(ぎえん)・龐統(ほうとう)らを遠征軍に加える一方で、荊州(けい...
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吉川『三国志』の考察 第189話「西蜀四十一州図(せいしょくしじゅういっしゅうず)」

曹操(そうそう)の言葉に従い、衛府(えいふ)の練兵場で行われた閲兵の様子を、楊修(ようしゅう。楊脩)とともに眺める張松(ちょうしょう)。 ここでも皮肉を言って曹操を激怒させ、兵士たちから殴る蹴るの暴力を受ける。張松は許都(きょと)を去ったが...
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吉川『三国志』の考察 第188話「孟徳新書(もうとくしんしょ)」

会見の席で曹操(そうそう)の機嫌を損じた張松(ちょうしょう)は、声をかけてきた楊修(ようしゅう。楊脩)に誘われるまま奥書院で話をする。 なおも非難を続ける張松に、楊修が曹操の著書である『孟徳新書(もうとくしんしょ)』を紹介したところ、張松は...
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吉川『三国志』の考察 第187話「蜀人・張松(しょくじん・ちょうしょう)」

蜀(しょく)の地を治める劉璋(りゅうしょう)配下の張松(ちょうしょう)は、漢中(かんちゅう)の張魯軍(ちょうろぐん)の南下に対抗すべく、許都(きょと)の曹操(そうそう)の助力を得るため使者となる。 ところが曹操は張松の物言いに激怒し、会見の...
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吉川『三国志』の考察 第186話「兵学談義(へいがくだんぎ)」

韓遂(かんすい)と仲間割れした馬超(ばちょう)は奮戦むなしく曹操(そうそう)に敗れ、龐徳(ほうとく)や馬岱(ばたい)とも別れて落ち延びる。 一方、曹操は許都(きょと)へ凱旋(がいせん)の途に就く前夜、諸将を集めて宴会を催し、その席で兵学談義...
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吉川『三国志』の考察 第185話「敵中作敵(てきちゅうさくてき)」

曹操(そうそう)は賈詡(かく)の献策を容れ、馬超(ばちょう)と韓遂(かんすい)の離間を図る。 曹操の芝居にまんまと騙(だま)された馬超は、韓遂のことが信じられなくなった。ついには韓遂の本営に押し入り、彼の左腕を斬り落とすに至る。ふたりの亀裂...
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吉川『三国志』の考察 第184話「火水木金土(かすいもくきんど)」

曹操(そうそう)は渭水(いすい)北岸に寨(とりで)を築こうと考えたものの、完成間近を狙って西涼軍(せいりょうぐん)が襲来するため、なかなかうまくいかない。 しかし夢梅(むばい)と名乗る老人から妙案を聞き、ついに完成に漕(こ)ぎつける。それは...
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吉川『三国志』の考察 第183話「渭水を挟んで(いすいをはさんで)」

曹操(そうそう)は、潼関(どうかん)の東方で馬超(ばちょう)ら西涼軍(せいりょうぐん)と激突するが、あわや討ち死にという窮地に追い込まれ、ぶざまな逃走劇を演じてしまう。 そこで曹操は一計を案じ、渭水(いすい)の北岸に軍勢を渡すと偽の本営を築...
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吉川『三国志』の考察 第182話「不俱戴天(ふぐたいてん)」

父の馬騰(ばとう)が曹操(そうそう)に処刑されたことを知った馬超(ばちょう)は、あまりの衝撃に、その場で昏絶(こんぜつ)してしまう。 だが、ほどなく劉備(りゅうび)の密使から書簡を受け取ると、馬超は父の親友だった韓遂(かんすい)とともに起ち...
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吉川『三国志』の考察 第181話「馬騰と一族(ばとうといちぞく)」

建安(けんあん)16(211)年、許都(きょと)の曹操(そうそう)は、荊州(けいしゅう)の劉備(りゅうび)が人材をそろえ、軍備の拡張に注力していることを聞く。 そこで荀攸(じゅんゆう)の献策を容れ、西涼(せいりょう)の馬騰(ばとう)に劉備を...
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吉川『三国志』の考察 第180話「酔県令(すいけんれい)」

ちょうど諸葛亮(しょかつりょう)が荊州(けいしゅう)南部4郡の視察に出ていたとき、龐統(ほうとう)が劉備(りゅうび)を訪ねてくる。 しかし劉備は、風采の上がらない龐統の実力を見抜けず、耒陽県令(らいようけんれい)という閑職に就けてしまう。さ...
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吉川『三国志』の考察 第179話「鳳雛去る(ほうすうさる)」

周瑜(しゅうゆ)の逝去を受け、孫権(そんけん)は遺言通りに魯粛(ろしゅく)を後任の大都督(だいととく)とした。 周瑜の弔問に駆けつけた諸葛亮(しょかつりょう)は、帰りの江岸で旧知の龐統(ほうとう)と再会。劉備(りゅうび)への仕官を勧めたうえ...
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吉川『三国志』の考察 第178話「荊州往来(けいしゅうおうらい)」

孫権(そんけん)の命を受け、魯粛(ろしゅく)は劉備(りゅうび)を訪ねたものの、やはり荊州(けいしゅう)の返還問題については話が進まない。 魯粛は帰途で柴桑(さいそう)に立ち寄ると、周瑜(しゅうゆ)の秘策を携え、南徐(なんじょ)まで戻らず荊州...
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吉川『三国志』の考察 第177話「文武競春(ぶんぶきょうしゅん)」

袁紹(えんしょう)をはじめとする袁氏一門を滅ぼした後、曹操(そうそう)は鄴城(ぎょうじょう)に築かせた銅雀台(どうじゃくだい)で盛宴を催す。 武官には弓の腕前を競わせ、文官には詩の出来を競わせるなど、まさに文武競春の趣だった。だが、この場に...
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吉川『三国志』の考察 第176話「周瑜・気死す(しゅうゆ・きしす)」

諸葛亮(しょかつりょう)の周到な手回しの前に、とうとう劉備(りゅうび)を取り逃がした周瑜(しゅうゆ)。 さらに、劉備を迎えに来た諸葛亮から辛辣(しんらつ)な言葉を投げかけられると、周瑜は血を吐き倒れてしまう。 第176話の展開とポイント (...
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吉川『三国志』の考察 第175話「凜々細腰の剣(りんりんさいようのけん)」

新妻の承諾を得たうえで密かに孫権(そんけん)のもとを離れ、荊州(けいしゅう)への帰路を急ぐ劉備(りゅうび)主従。 ほどなく孫権や周瑜(しゅうゆ)の手配した追手に阻まれたが、この危機を新妻の一喝で退ける。 第175話の展開とポイント (01)...
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吉川『三国志』の考察 第174話「朝の月(あさのつき)」

劉備(りゅうび)と孫権(そんけん)の妹との婚儀が盛大に執り行われ、宮殿の内外には祝福の声が満ちあふれる。だが孫権は、思わぬ成り行きにひとり悩みを深めていた。 そこへ柴桑(さいそう)で療養中の周瑜(しゅうゆ)から一書が届くと、張昭(ちょうしょ...
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吉川『三国志』の考察 第173話「鴛鴦陣(えんおうじん)」

劉備(りゅうび)は孫権(そんけん)の妹を娶(めと)るため、趙雲(ちょううん)らを伴い、船で呉城(ごじょう)の港に到着した。 その一方、喬国老(きょうこくろう)から話を聞き、初めて娘の縁組みを知った呉夫人(ごふじん。孫権の継母)。いったんは激...
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