(04) 臣道の巻

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吉川英治(よしかわ・えいじ)先生の小説『三国志』(全311話)を熟読して、展開やポイント、感想などをまとめたものです。主要テキストは新潮文庫版。表紙の画像は、株式会社新潮社さまの承諾を得たうえで掲載しています。このカテゴリーは第074話~第106話が対象です。

(04) 臣道の巻

吉川『三国志』の考察 第106話「避客牌(ひかくはい)」

劉備(りゅうび)が河北(かほく)にいるとの情報は周知の事実となり、曹操(そうそう)は関羽(かんう)が自分のもとから去っていくことを恐れ始める。 そこで関羽に別れの挨拶をさせないよう、避客牌(ひかくはい。客の訪問を断る札)を用いた一計を施す。...
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吉川『三国志』の考察 第105話「風の便り(かぜのたより)」

曹操(そうそう)と袁紹(えんしょう)の戦いは長引き、袁紹が陽武(ようぶ)へ移ると、曹操もひとまず許都(きょと)へ帰った。 汝南(じょなん)で曹洪(そうこう)が黄巾(こうきん)の残党に苦戦しているとの急報が届き、関羽(かんう)は曹操に願い出て...
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吉川『三国志』の考察 第104話「燈花占(とうかせん)」

曹操(そうそう)の計略にはまり、延津(えんしん)で壊滅した袁紹(えんしょう)配下の文醜軍(ぶんしゅうぐん)。先の顔良(がんりょう)に続き、文醜を討ち取ったのも関羽(かんう)だった。 袁紹の許しを得て文醜の第二陣となっていた劉備(りゅうび)は...
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吉川『三国志』の考察 第103話「黄河を渡る(こうがをわたる)」

頼みの顔良(がんりょう)が関羽(かんう)に討たれたことで、袁紹(えんしょう)の本陣に衝撃が走った。 袁紹のもとに身を寄せ、こたびの戦いにも加わっていた劉備(りゅうび)は、自分から願い出て文醜(ぶんしゅう)の第二陣となる。 第103話の展開と...
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吉川『三国志』の考察 第102話「報恩一隻手(ほうおんいちせきしゅ)」

白馬(はくば)の地で激突した曹操軍(そうそうぐん)と袁紹軍(えんしょうぐん)。曹操は袁紹配下の顔良(がんりょう)に手を焼き、味方の部将が次々と討たれてしまう。 そこで曹操は程昱(ていいく)の進言を容れ、許都(きょと)に残した関羽(かんう)を...
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吉川『三国志』の考察 第101話「白馬の野(はくばのの)」

愛児の病が癒えた袁紹(えんしょう)は上洛の決意を固め、曹操(そうそう)との全面対決へ突き進む。 そして袁紹は白馬(はくば)の野に自軍を集め、曹操ひきいる15万の軍勢と対峙(たいじ)した。 第101話の展開とポイント (01)冀州(きしゅう。...
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吉川『三国志』の考察 第100話「破衣錦心(はいきんしん)」

曹操(そうそう)の関羽(かんう)への情熱はとどまるところを知らない。 あるときは関羽の袍(ひたたれ)が古びていたため見事な錦袍(きんぽう)を贈ったが、後に同席した折に見てみると、彼は贈った錦袍の上に古びた袍を重ね着していた。その心は――。 ...
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吉川『三国志』の考察 第099話「大歩す臣道(たいほすしんどう)」

条件付きながら関羽(かんう)を降すことに成功し、許都(きょと)へ凱旋(がいせん)する曹操(そうそう)。 その後も何かと関羽に目をかけ、宴会を開いたり、豪華な品物や美女を贈ったりしたが、どうしても彼の心はつかめない。 第099話の展開とポイン...
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吉川『三国志』の考察 第098話「恋の曹操(こいのそうそう)」

劉備(りゅうび)から小沛(しょうはい)と徐州(じょしゅう)の両城を奪った曹操(そうそう)は、残る下邳(かひ)に目を転ずる。 この城を守っているのは関羽(かんう)だったが、ここで曹操は、何とかして彼を配下に加えたいとの意向を漏らす。 第098...
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吉川『三国志』の考察 第097話「玄徳冀州へ奔る(げんとくきしゅうへはしる)」

袁紹(えんしょう)の援軍が来ないと聞き落胆する劉備(りゅうび)だったが、その間にも曹操(そうそう)の大軍は小沛(しょうはい)へ迫っていた。 劉備は張飛(ちょうひ)の献策を容れて奇襲を試みるも、裏をかかれ失敗。小沛と徐州(じょしゅう)の両城を...
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吉川『三国志』の考察 第096話「小児病患者(しょうにびょうかんじゃ)」

曹操(そうそう)は荀彧(じゅんいく)や郭嘉(かくか)の意見を聴き、徐州(じょしゅう)の劉備(りゅうび)討伐に乗り出す。 劉備は曹操軍の動きをつかむと、すぐさま孫乾(そんけん)に書簡を託し、河北(かほく)の袁紹(えんしょう)へ救援を求めた。し...
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吉川『三国志』の考察 第095話「火か人か(ひかひとか)」

董承(とうじょう)に仕える召し使いの慶童(けいどう)の密告により、すべてが露見した曹操(そうそう)毒殺計画。 実行役である太医(たいい)の吉平(きっぺい)は凄惨(せいさん)な拷問を加えられた末に自害し、曹操の命令で董承邸の捜索が強行されると...
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吉川『三国志』の考察 第094話「美童(びどう)」

太医(たいい)の吉平(きっぺい)が持ち出した妙計のおかげで、春先には董承(とうじょう)の体調も回復した。 しかしある晩、董承が秘妾(ひしょう)と密会していた召し使いの慶童(けいどう)を厳しく罰したことから、事態は思わぬ方向へ転がる。 第09...
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吉川『三国志』の考察 第093話「太医吉平(たいいきっぺい)」

車騎将軍(しゃきしょうぐん)の董承(とうじょう)は献帝(けんてい)から血の密詔を賜って以来、曹操(そうそう)を除く妙計がないか考え続けていた。 ほどなく董承が病を得て寝込むと、容体を心配した献帝は太医(たいい)の吉平(きっぺい)を遣って治療...
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吉川『三国志』の考察 第092話「鸚鵡州(おうむしゅう)」

禰衡(ねいこう)は半ば強制的に、曹操(そうそう)の使者として荊州(けいしゅう)の劉表(りゅうひょう)のもとへ遣わされた。 劉表は禰衡の毒舌を疎ましく感じ、ひとまず領内の江夏(こうか)に行かせた。だが、かの地でも黄祖(こうそ)を怒らせ、ついに...
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吉川『三国志』の考察 第091話「雷鼓(らいこ)」

曹操(そうそう)は、自分に仕える重臣たちをこき下ろした禰衡(ねいこう)への怒りを抑え、禁裏(宮中)で催される酒宴で鼓を打つ役を命ずる。 これは禰衡が不得手と思われる鼓を打たせ、その腕前を皆で笑ってやろうという意地悪な趣向だった。ところが当日...
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吉川『三国志』の考察 第090話「奇舌学人(きぜつがくじん)」

曹操(そうそう)は襄城(じょうじょう)へ劉曄(りゅうよう)を遣わし、張繡(ちょうしゅう)を説いて帰順させることに成功する。 続いて孔融(こうゆう)の推薦を容れ、荊州(けいしゅう)の劉表(りゅうひょう)のもとへ禰衡(ねいこう)を遣わすことにし...
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吉川『三国志』の考察 第089話「不戦不和(ふせんふわ)」

徐州(じょしゅう)の劉備(りゅうび)を攻めていた曹操(そうそう)配下の劉岱(りゅうたい)だったが、張飛(ちょうひ)の策にはまって生け捕られる。 だが劉備は、先に関羽(かんう)の手で生け捕った王忠(おうちゅう)ともども解放し、曹操に敵対する意...
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吉川『三国志』の考察 第088話「鬮(くじ)」

黎陽(れいよう)から許都(きょと)に戻った曹操(そうそう)は、徐州(じょしゅう)の劉備(りゅうび)攻めに送り込んだ劉岱(りゅうたい)と王忠(おうちゅう)のまずい戦いぶりを聞く。 そこで急使を遣わし、速やかに徐州へ攻めかかれと厳しく催促する。...
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吉川『三国志』の考察 第087話「丞相旗(じょうしょうき)」

曹操(そうそう)は河北(かほく)の袁紹(えんしょう)との決戦に臨むべく、自ら20万の大軍をひきいて許都(きょと)を発つ。 さらにその際、劉岱(りゅうたい)と王忠(おうちゅう)に5万の兵を分け与えて徐州(じょしゅう)の劉備(りゅうび)に当たら...
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