『三国志 Three Kingdoms』の考察 第46話「荊州を争う(けいしゅうをあらそう)」

赤壁(せきへき)の戦いでは後方支援に徹した劉備(りゅうび)だったが、油江口(ゆこうこう)に留まり南郡(なんぐん)奪取の機会をうかがっていた。

周瑜(しゅうゆ)は劉備や諸葛亮(しょかつりょう)の前で大言を吐き、自信満々に曹仁(そうじん)らが守る南郡へ攻めかける。

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第46話の展開とポイント

(01)巴丘(はきゅう) 周瑜の軍営

孫権(そんけん)と周瑜のもとに、劉備が油江口に進軍したとの報告が届く。

周瑜は皆に、南郡は劉備に取らせればよいと話したうえ、孫権から劉備に3千石(ごく)の兵糧を贈る許しまで得る。

周瑜は呂蒙(りょもう)に諸葛亮の思惑を解いて聞かせ、劉備が南郡を攻めようとしているのは見せかけだと語る。

孫権は魯粛(ろしゅく)に周瑜への期待を話すと、柴桑(さいそう)へ戻っていく。

(02)油江口 劉備の砦

呂蒙が劉備を訪ね、孫権からの贈り物として兵糧3千石を届ける。この際、諸葛亮は張飛(ちょうひ)に命じ、事前に攻城用の梯子(はしご)などを隠していた。

ここで諸葛亮が呂蒙に、「ナン山(南山?)のスイミツトウ(水蜜桃?)がちょうど熟しております。300個ほど摘みに行かせますので呉侯(ごこう)にお届けください」と言っていた。ドラマではここまでも孫権を「呉侯」と呼ぶシーンがあった。しかし、いつの時点で呉侯に封ぜられたのかは描かれておらず、イマイチわかりにくい。

劉備は呂蒙に、南郡ではなく零陵(れいりょう)への出兵をほのめかす。

ここで劉備のもとに、劉琦(りゅうき)が吐血したため江夏(こうか)へ戻ると言っているとの知らせが届く。

(03)巴丘 周瑜の軍営

呂蒙が周瑜のもとに戻り、劉琦が兵をひきいて劉備のところに来ていたことを伝える。周瑜は劉琦の兵力を考え、諸葛亮が本当に南郡を攻めると予想する。

(04)油江口 劉備の砦

周瑜が劉備を訪ね、強いて病身の劉琦を見舞う。

劉備は周瑜のために酒宴を設け、諸葛亮も同席。この席で周瑜は諸葛亮に、「(私が)30日で(南郡を)奪えなかったときには、そなたが南郡を取ればよい」と言ってしまう。

(05)南郡

周瑜の先陣として、甘寧(かんねい)ひきいる5千の兵が到着。城内の曹仁は、牛金(ぎゅうきん)に精鋭500を預けて出撃を命ずる。

牛金が甘寧の軍勢をかく乱した後、曹仁が城内の全軍1万5千をひきいて出撃し、甘寧を大破する。

やがて周瑜も到着。無理に城を攻めず、敵を城外におびき出すよう命ずる。

曹洪(そうこう)は夷陵(いりょう)を奪われ、曹仁も大きな損害を被った。

このあたりのシーンが少なかったため、展開がよくわからなかった。

曹仁は南郡城を捨てる決意をし、夜を待って撤退を開始する。

(06)周瑜の軍営

周瑜のもとに、曹仁らが城から出ていったとの知らせが届く。周瑜は全軍を集め、曹仁の追撃と南郡攻めを命ずる。

(07)南郡

城外で様子をうかがっていた周瑜は、城を出る曹仁の姿を確認したあと甘寧に追撃を命じ、自身は城内へ向かう。

管理人「かぶらがわ」より

南郡を巡って駆け引きを続ける諸葛亮と周瑜。こういった駆け引きを見ると、実戦以上に段取りの重要性が感じられます。

夷陵攻めに関するシーンがなかったのが残念でした。ひとつずつ丁寧に見ていくと、描き方が乱暴で強引な展開になっているところもありますね。

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