(09) 出師の巻

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吉川『三国志』の考察 第238話「草喰わぬ馬(くさくわぬうま)」

馬忠(ばちゅう)に捕らえられた関羽(かんう)は、同じく朱然(しゅぜん)や潘璋(はんしょう)に捕らえられた関平(かんぺい)ともども、孫権(そんけん)の前に引き据えられる。 孫権は降伏を勧めるが、あくまでふたりは拒み、ついに並んで首をはねられた...
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吉川『三国志』の考察 第237話「蜀山遠し(しょくざんとおし)」

麦城(ばくじょう)に立て籠もり、上庸(じょうよう)からの援軍を待つ関羽(かんう)。しかし、この間にも傷病者や脱走者が増え続け、もはや手勢は300人ほどになった。 関羽は王甫(おうほ)と100余人の兵士を麦城に留め、自身は関平(かんぺい)らと...
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吉川『三国志』の考察 第236話「月落つ麦城(つきおつばくじょう)」

今や敗将の身となり、逃走を続ける関羽(かんう)。荊州(けいしゅう)の呂蒙(りょもう)に玉砕覚悟で挑もうと考えたが、配下の兵士に脱走者が相次いだことから断念する。 関羽は、4、500人まで減った手勢とともに麦城(ばくじょう)へ入ると、上庸(じ...
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吉川『三国志』の考察 第235話「鬢糸の雪(びんしのゆき)」

偃城(えんじょう)の城外で徐晃(じょこう)の軍勢とぶつかった関平(かんぺい)は、すでに荊州(けいしゅう)が陥落したとのうわさを聞いて動揺。偃城を失い、四冢(しちょう)にある廖化(りょうか)の陣へ急ぐ。 だが、ほどなく徐晃の計略にはまって四冢...
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吉川『三国志』の考察 第234話「荊州変貌(けいしゅうへんぼう)」

荊州(けいしゅう)に入城した孫権(そんけん)は、虞翻(ぐほん)を遣って公安(こうあん)の傅士仁(ふしじん)を説かせ、戦わずして降伏させる。次いで傅士仁を用いて南郡(なんぐん)の糜芳(びほう。麋芳)を説かせ、こちらも戦うことなく降す。 孫権の...
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吉川『三国志』の考察 第233話「笠(かさ)」

関羽(かんう)が頼みにしていた烽火台(のろしだい)も機能せず、呂蒙(りょもう)の知謀の前に荊州(けいしゅう)は陥ちた。 呂蒙は占領後の民心の安定にも気を配り、自ら城内を巡察したが、にわか雨の中、ひとりの兵士が百姓の笠をかざして駆けてくるのを...
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吉川『三国志』の考察 第232話「呂蒙と陸遜(りょもうとりくそん)」

呂蒙(りょもう)の進言を容れる形で、密かに曹操(そうそう)と結ぶことを決めた孫権(そんけん)。 呂蒙は任地の陸口(りくこう)に戻って進撃の機会をうかがうも、荊州(けいしゅう)の関羽(かんう)が厳重に備えていることを知る。そこで病と称して建業...
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吉川『三国志』の考察 第231話「建業会議(けんぎょうかいぎ)」

樊川(はんせん)地方から敗報が伝わるや、鄴都(ぎょうと)の魏王宮(ぎおうきゅう)は騒然とした。 曹操(そうそう)は、孫権(そんけん)を説いて関羽(かんう)の後ろを突かせようと考え、実際に徐晃(じょこう)を大将とする5万の援軍を差し向けたうえ...
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吉川『三国志』の考察 第230話「骨を削る(ほねをけずる)」

龐徳(ほうとく。龐悳)との一騎討ちで負った関羽(かんう)の矢傷が悪化し、関平(かんぺい)をはじめ、幕僚も体調を心配する。 彼らが名医を捜していたところへ、呉(ご)からひとりの医者がやってくる。広く名が知られた華陀(かだ。華佗)だった。 第2...
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