(01) 桃園の巻

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吉川英治(よしかわ・えいじ)先生の小説『三国志』(全311話)を熟読して、展開やポイント、感想などをまとめたものです。主要テキストは新潮文庫版。表紙の画像は、株式会社新潮社さまの承諾を得たうえで掲載しています。このカテゴリーは第001話~第023話が対象です。

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吉川『三国志』の考察 第023話「白面郎『曹操』(はくめんろう『そうそう』)」

竹裏館(ちくりかん)の密会で大言を吐き、董卓(とうたく)の刺殺を請け合った曹操(そうそう)。 王允(おういん)から借り受けた七宝剣(しっぽうけん)を手に、董卓の間近まで迫るも仕損じ、その場を取り繕って行方をくらます。 第023話の展開とポイ...
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吉川『三国志』の考察 第022話「春園走獣(しゅんえんそうじゅう)」

董卓(とうたく)は李儒(りじゅ)に命じ、廃位後に永安宮(えいあんきゅう)に幽閉していた弘農王(こうのうおう。弁皇子〈べんおうじ〉。辯皇子)とその母の何太后(かたいこう)を始末する。 そのうえ自ら天子(てんし)のごとく振る舞うようになり、誰も...
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吉川『三国志』の考察 第021話「赤兎馬(せきとば)」

天子(てんし)の廃立を巡る意見の対立から、丁原(ていげん)の急襲を受けて大敗した董卓(とうたく)。洛陽(らくよう)の城外に置いていた軍営も移さざるを得なくなる。 そこで董卓は、まず丁原の養子になっている呂布(りょふ)を取り込もうと考え、彼と...
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吉川『三国志』の考察 第020話「呂布(りょふ)」

新帝(弁皇子〈べんおうじ〉。辯皇子)と陳留王(ちんりゅうおう。協皇子〈きょうおうじ〉)が無事に洛陽(らくよう)へ戻ってくると、これまで澠池(べんち)に兵馬を留めて動かなかった董卓(とうたく)が姿を見せる。 ほどなく実権を握った董卓は温明園(...
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吉川『三国志』の考察 第019話「蛍の彷徨い(ほたるのさまよい)」

大将軍(だいしょうぐん)の何進(かしん)が暗殺されると宮中は混乱に陥り、新帝(弁皇子〈べんおうじ〉。辯皇子)と陳留王(ちんりゅうおう。協皇子〈きょうおうじ〉)も十常侍(じゅうじょうじ)の張譲(ちょうじょう)らによって城外へ連れ去られる。 そ...
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吉川『三国志』の考察 第018話「舞刀飛首(ぶとうひしゅ)」

霊帝(れいてい)が崩じた後、いったんは甥の弁皇子(べんおうじ。辯皇子)を即位させることに成功した大将軍(だいしょうぐん)の何進(かしん)。 だが、うまく立ち回った十常侍(じゅうじょうじ)の計にかかり、宮中へ誘い込まれて非業の死を遂げる。 第...
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吉川『三国志』の考察 第017話「乱兆(らんちょう)」

中平(ちゅうへい)6(189)年の夏、病が重くなった霊帝(れいてい)は跡継ぎをどうすべきか、ふたりの皇子のことで頭を悩ませる。彼の意は協皇子(きょうおうじ)に傾いていた。 そこで十常侍(じゅうじょうじ)の蹇碩(けんせき)らは策を巡らせ、弁皇...
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吉川『三国志』の考察 第016話「故園(こえん)」

代州(だいしゅう)の劉恢(りゅうかい)の屋敷を出た劉備(りゅうび)・関羽(かんう)・張飛(ちょうひ)の3人は、しばらく別れて身を隠すことにした。 劉備は楼桑村(ろうそうそん)に帰ったものの、気丈な母から意外な叱責を受ける。 第016話の展開...
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吉川『三国志』の考察 第015話「岳南の佳人(がくなんのかじん)」

張飛(ちょうひ)が勅使の督郵(とくゆう)を打ち据えたことから、劉備(りゅうび)は官職を捨てる決意をし、20人ばかりを連れて安喜県(あんきけん)を離れる。 その後は張飛のつてを頼り、代州(だいしゅう)の劉恢(りゅうかい)の屋敷に身を寄せたが、...
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吉川『三国志』の考察 第014話「打風乱柳(だふうらんりゅう)」

劉備(りゅうび)が県尉(けんい)を務める安喜県(あんきけん)にやってきて、無茶な要求をほのめかす勅使の督郵(とくゆう)。 ついに張飛(ちょうひ)が横暴に耐えかね、督郵一行が滞在する県の役館の門を壊して乱入。そこで督郵の姿を見つけると――。 ...
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吉川『三国志』の考察 第013話「十常侍(じゅうじょうじ)」

黄巾賊(こうきんぞく)の主力軍が壊滅したことで、官軍は続々と洛陽(らくよう)への帰還を果たす。 相変わらず劉備(りゅうび)と配下の義勇軍に恩賞の沙汰はなかったが、彼らの活躍を知る郎中(ろうちゅう)の張均(ちょうきん。張鈞)は、霊帝(れいてい...
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吉川『三国志』の考察 第012話「秋風陣(しゅうふうじん)」

どこへ行っても雑軍の扱いしか受けられず、むなしさを感じ始める劉備(りゅうび)の義勇軍。 やがて河南(かなん)に到着すると、意外にも朱雋(しゅしゅん。朱儁)から歓迎される。だが、やはりこれには裏があった。 第012話の展開とポイント (01)...
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吉川『三国志』の考察 第011話「檻車(かんしゃ)」

官軍の将軍である朱雋(しゅしゅん。朱儁)の命に従い、潁川(えいせん)から広宗(こうそう)へと引き返す劉備(りゅうび)の義勇軍。 その道中、勅使の左豊(さほう)に陥れられた将軍の盧植(ろしょく)を護送していく檻車(かんしゃ)と遭遇する。盧植は...
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吉川『三国志』の考察 第010話「転戦(てんせん)」

劉備(りゅうび)ひきいる義勇軍は、涿郡太守(たくぐんたいしゅ)の劉焉(りゅうえん)から歓迎された。 ところが、青州(せいしゅう)の大興山(たいこうざん)で劉焉配下の鄒靖(すうせい)の先陣に加わってみると、わずか500余騎で5万の黄巾賊(こう...
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吉川『三国志』の考察 第009話「義盟(ぎめい)」

劉備(りゅうび)・関羽(かんう)・張飛(ちょうひ)の3人は、楼桑村(ろうそうそん)の桃園で改めて義兄弟の契りを結んだ。 彼らが黄巾賊(こうきんぞく)討伐に加わることを決めると、その志に感じた近郷の若者が少しずつ集まり始める――。 第009話...
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吉川『三国志』の考察 第008話「三花一瓶(さんかいっぺい)」

張飛(ちょうひ)は楼桑村(ろうそうそん)の劉備(りゅうび)を訪ね、自分の義兄弟の関羽(かんう)にも会ってほしいと頼む。 承諾した劉備が家を出ると、彼方(かなた)から100人ほどの兵士が近づいてくるのが見えた。どうやら張飛が関わっているようだ...
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吉川『三国志』の考察 第007話「童学草舎(どうがくそうしゃ)」

劉備(りゅうび)の出自を聞いた張飛(ちょうひ)は、すでに閉まっていた涿県(たくけん)の県城の門を乗り越える際、数人の番兵を殺してしまう。 そうしてまでも張飛は、夜中に義兄弟の仲である男の住まいを訪ね、劉備の人となりについて熱っぽく語った。 ...
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吉川『三国志』の考察 第006話「橋畔風談(きょうはんふうだん)」

涿県(たくけん)の城内にある問屋まで、先に納めた沓(くつ)や蓆(むしろ)の代金を受け取りに行く劉備(りゅうび)。 その帰り、黄巾賊(こうきんぞく)を討伐するための兵士を募る高札の近くで、以前に河べりで命を救ってくれた男と再会する。 第006...
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吉川『三国志』の考察 第005話「桑の家(くわのいえ)」

劉備(りゅうび)は楼桑村(ろうそうそん)に帰り着き、母との再会を果たした。 それから3、4年が経った春のある日、魯(ろ)の李定(りてい)と名乗る老人がやってきて劉備の家にある桑の大木を眺め、予言めいた話を聞かせる。 第005話の展開とポイン...
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吉川『三国志』の考察 第004話「張飛卒(ちょうひそつ)」

鴻芙蓉(こうふよう)とともに河べりまで馬で駆けた劉備(りゅうび)だったが、老僧が話していた県軍の姿は見えない。 そのうち追いついた黄巾賊(こうきんぞく)の矢を受け乗馬が倒れ、やむなく劉備は7人の賊を相手に戦うも、そのときひとりの男が現れる。...
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