(05) 孔明の巻

(05) 孔明の巻

吉川英治(よしかわ・えいじ)先生の小説『三国志』(全311話)を熟読して、展開やポイント、感想などをまとめたものです。主要テキストは新潮文庫版。表紙の画像は、株式会社新潮社さまの承諾を得たうえで掲載しています。このカテゴリーは第107話~第133話が対象です。

(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第133話「立春大吉(りっしゅんだいきち)」

年が明けると劉備(りゅうび)は、みたび諸葛亮(しょかつりょう)を訪ねると言いだす。関羽(かんう)も張飛(ちょうひ)も反対するが、劉備の決意は固かった。こうして隆中(りゅうちゅう)の草廬(そうろ)まで行ってみると、今度は諸葛亮が在宅だった。と...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第132話「雪千丈(ゆきせんじょう)」

降りしきる雪の中、劉備(りゅうび)は何とか諸葛亮(しょかつりょう)の草廬(そうろ)にたどり着く。しかし前回と同様、今回も諸葛亮は不在で、弟の諸葛均(しょかつきん)に自身の思いをしたためた一書を託して帰るほかなかった。第132話の展開とポイン...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第131話「孔明を訪う(こうめいをおとなう)」

徐庶(じょしょ)が去った後、劉備(りゅうび)は関羽(かんう)や張飛(ちょうひ)をはじめ、わずかな人数で隆中(りゅうちゅう)の諸葛亮(しょかつりょう)を訪ねる。だが不在だったため、やむなく劉備は新野(しんや)へ引き返す。数日後、諸葛亮が帰って...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第130話「臥龍の岡(がりょうのおか)」

劉備(りゅうび)のもとを去り許都(きょと)へ向かう徐庶(じょしょ)だったが、別れ際に推薦した諸葛亮(しょかつりょう)のことが気になる。彼が容易に起つとは思えなかったからだ。そこで隆中(りゅうちゅう)に立ち寄り諸葛亮を訪ね、これまでの経緯を語...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第129話「諸葛氏一家(しょかつしいっか)」

諸葛亮(しょかつりょう)は4人きょうだいの次男で、兄の諸葛瑾(しょかつきん)と弟の諸葛均(しょかつきん)、そしてひとりの妹がいた。だが、彼が10代半ばになるころまでには父母とも亡くなってしまい、一時は流浪を経験するなど苦労を重ねる。縁あって...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第128話「立つ鳥の声(たつとりのこえ)」

単福(たんふく)こと徐庶(じょしょ)は、使いの男から受け取った手紙を母が書いたものと信じ込み、劉備(りゅうび)に本名を打ち明けこれまでの厚恩を謝すと、事情を話して許都(きょと)へ行く許しを得る。徐庶の出立を見送るため、新野(しんや)の郊外ま...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第127話「徐庶とその母(じょしょとそのはは)」

許都(きょと)へ逃げ帰った曹仁(そうじん)と李典(りてん)から、劉備(りゅうび)に大敗した経緯を聴き取る曹操(そうそう)。新たに劉備の軍師になったという単福(たんふく)こと徐庶(じょしょ)の影響が大きいと判断し、程昱(ていいく)の献策を容れ...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第126話「軍師の鞭(ぐんしのむち)」

新野(しんや)で出会った単福(たんふく)を軍師に迎え、劉備軍(りゅうびぐん)の戦いぶりは一変した。樊城(はんじょう)にあった曹仁(そうじん)は、新野攻めを命じた呂曠(りょこう)と呂翔(りょしょう)の敗報を聞くと、李典(りてん)の反対を押し切...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第125話「吟嘯浪士(ぎんしょうろうし)」

劉備(りゅうび)は自分を捜していた趙雲(ちょううん)らの一団に合流すると、世話になった司馬徽(しばき)に別れを告げた。その後、新野(しんや)に戻った劉備は劉琦(りゅうき)を見送った帰り、城内でひとりの浪士と出会う。第125話の展開とポイント...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第124話「琴を弾く高士(ことをひくこうし)」

劉表(りゅうひょう)配下の蔡瑁(さいぼう)の計略をかわし、檀渓(だんけい)を跳んで対岸へ逃れた劉備(りゅうび)。しばらく進んだところでひとりの童子に呼び止められると、誘われるまま司馬徽(しばき。水鏡先生〈すいきょうせんせい〉)の住まいを訪ね...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第123話「檀渓を跳ぶ(だんけいをとぶ)」

荊州(けいしゅう)に居座り続ける劉備(りゅうび)は、劉表(りゅうひょう)配下の蔡瑁(さいぼう)から執拗(しつよう)に命を狙われる。ほどなく劉備は襄陽(じょうよう)で催された会の主人役を務めるが、これも蔡瑁の計略で、結局は単騎で城外へ逃げる羽...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第122話「食客(しょっかく)」

曹操(そうそう)に汝南(じょなん)を追われて以来、劉備(りゅうび)主従は荊州(けいしゅう)の劉表(りゅうひょう)のもとに身を寄せていた。劉備らの立場は規模の大きい食客のようなものだったが、劉表のほうでも彼らをうまく活用しようとする。しかし、...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第121話「遼西・遼東(りょうせい・りょうとう)」

南皮(なんぴ)で袁譚(えんたん)を討ち取った曹操(そうそう)は、幽州(ゆうしゅう)に逃げ込んだ袁熙(えんき)と袁尚(えんしょう)を追い、さらに遼西(りょうせい)および遼東(りょうとう)への遠征を決断する。この際、配下の中から多数の異論も出た...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第120話「野に真人あり(やにしんじんあり)」

建安(けんあん)9(204)年、曹操(そうそう)は袁氏(えんし)の本拠だった鄴城(ぎょうじょう)を陥落させ、堂々たる入城を果たす。そして袁氏に仕えていた賢才を余すところなく用い、冀州(きしゅう)の復興に注力させる。第120話の展開とポイント...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第119話「邯鄲(かんたん)」

曹操(そうそう)の思惑通り、袁紹(えんしょう)の遺子たちの対立が激化し、ついに袁譚(えんたん)が曹操に取り込まれる。袁尚(えんしょう)とともに鄴城(ぎょうじょう)を守っていた審配(しんぱい)は、曹操が運河まで築いて大量の兵糧を運び入れる様子...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第118話「自壊闘争(じかいとうそう)」

袁紹(えんしょう)が逝くと、彼の正室だった劉氏(りゅうし)は実子の袁尚(えんしょう)を跡継ぎに立てようともくろみ、袁尚の異母兄である袁譚(えんたん)や袁熙(えんき)を遠ざけようとした。そのころ曹操(そうそう)は再び冀北(きほく)討伐へと動き...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第117話「泥魚(でいぎょ)」

袁紹(えんしょう)を死に追いやった曹操(そうそう)は許都(きょと)に戻るが、帰途で劉備(りゅうび)の動きを聞くと、そのまま汝南(じょなん)へ急行する。劉備は穣山(じょうざん)一帯で曹操に大敗し、漢江(かんこう。漢水〈かんすい〉)のほとりまで...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第116話「十面埋伏(じゅうめんまいふく)」

官渡(かんと)での大敗後、捲土重来(けんどちょうらい)を期していた袁紹(えんしょう)は再び30万の軍勢を集め、倉亭(そうてい)の辺りまで進出し曹操(そうそう)と対峙(たいじ)する。このときも序盤は袁紹軍が優勢に戦いを進めたが、ここで曹操は程...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第115話「溯巻く黄河(さかまくこうが)」

袁紹(えんしょう)を見限り、投降してきた許攸(きょゆう)を受け入れる曹操(そうそう)。さっそく彼の進言に従い、袁紹軍の兵糧が貯蔵されている烏巣(うそう)を自ら急襲する。烏巣の守備を任されていた淳于瓊(じゅんうけい)は、まったく油断していたた...
0
(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第114話「霹靂車(へきれきしゃ)」

官渡(かんと)において70万もの袁紹軍(えんしょうぐん)と対峙(たいじ)することになった曹操(そうそう)。序戦で大勝した袁紹は、官渡の北岸に人工の山を築かせ、築山の上に組ませたいくつもの高櫓(たかやぐら)から矢石を撃ち込む。曹操は劉曄(りゅ...
0
このページをシェアする
タイトルとURLをコピーしました