【姓名】 曹氏(そうし) ※名とあざなは不詳
【原籍】 ?
【生没】 ?~?年(?歳)
【吉川】 第119話で初登場。
【演義】 第032回で初登場。
【正史】 登場せず。
創作された人物、魏(ぎ)の曹操(そうそう)の娘
父は曹操だが、母は不詳。
吉川『三国志』(第119話)では、実際に袁譚(えんたん)に嫁いだという設定。袁譚とあどけない新妻が言葉を交わす場面も出てくる。
『三国志演義』では、第32回で曹操が娘を袁譚に娶せると約束したくだりだけが出てきて、続く第33回で婚約が破棄されたという展開になっている。そのため、この曹氏が登場したとまでは言えないようだ。


吉川『三国志』の考察 第119話「邯鄲(かんたん)」
曹操(そうそう)の思惑どおり、袁紹(えんしょう)の遺子たちの間で対立が激化し、ついには袁譚(えんたん)が曹操に取り込まれてしまった。袁尚(えんしょう)とともに鄴城(ぎょうじょう)を守っていた審配(しんぱい)は、曹操が運河まで築き大量...
管理人「かぶらがわ」より
『三国志』(魏書〈ぎしょ〉・武帝紀〈ぶていき〉)には、「203年10月、曹操は黎陽(れいよう)に到着し、息子の曹子整(そうしせい)のため袁譚の家と縁組した」とあります。
この話だと曹子整が娶るのは袁譚の娘ということになりますから、吉川『三国志』や『三国志演義』の話とは異なりますよね。ここを創作している両者の意図については測りかねています。


「魏の曹氏」収録人物一覧
正史『三国志』(魏書)に紀伝や付伝の立てられているすべての人物に加え、そのほかに魏の曹氏と関わりが深かった人物についても個別の記事を作って採り上げました。姓名の左にあるのは、正史『三国志』の収録状況です。「★」…本紀(ほんぎ。帝...
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