曹文叔(そうぶんしゅく)

【姓名】 曹文叔(そうぶんしゅく) ※文叔はあざな

【原籍】 譙郡(しょうぐん)譙県(しょうけん)

【生没】 ?~?年(?歳)

【吉川】 登場せず。
【演義】 第107回で初登場。
【正史】 登場人物。

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曹爽(そうそう)らの従弟

父母ともに不詳。

曹文叔は、夏侯文寧(かこうぶんねい)の娘の令女(れいじょ)を娶(めと)ったものの早くに亡くなった。

管理人「かぶらがわ」より

登場箇所が少ないためコメントしにくいです。具体的な事績についての記事がなく、どのような人物だったのかはわかりませんでした。

上で挙げた記事は『三国志』(魏書〈ぎしょ〉・曹真伝〈そうしんでん〉』に付された「曹爽伝」の裴松之注(はいしょうしちゅう)に引く皇甫謐(こうほひつ)の『列女伝(れつじょでん)』によるもの。

曹文叔の死後、服喪期間を終えた令女は、実家が再婚を勧めることを心配し、髪を切って真心を示したそうです。

やはり実家では彼女を再婚させようとしましたが、それを聞いた令女は、即座に刀で自分の両耳を切り落としてしまいました。

その後、令女は曹爽のもとに身を寄せたものの、そのうち(249年1月に)曹爽が処刑され、一族もことごとく殺されてしまいます。

そこで令女の叔父は、上書して曹氏との姻戚関係を断ち切ったうえ、無理やり令女を引き取りました。

このころ夏侯文寧は梁国相(りょうこくしょう)を務めていましたが、令女を哀れに思い、密かに人を遣って再婚を勧めさせました。

令女が承知したそぶりを見せたので、いくらか彼女への注意を怠っていたところ、令女はこっそり寝室に入り、刀で自分の鼻を削ぎ落としてしまいました。

こうして令女は曹文叔への節操を貫き、この話を聞いた司馬懿(しばい)が感動し、令女に養子を取って曹氏の跡継ぎにすることを許したのだとか。

なお『三国志演義』では、曹文叔が娶ったのは「夏侯令(かこうれい)の娘」としていました。

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