曹節(そうせつ)C ※あざなは元偉(げんい)、曹操(そうそう)の曾祖父

【姓名】 曹節(そうせつ) 【あざな】 元偉(げんい)

【原籍】 沛国(はいこく)譙県(しょうけん)

【生没】 ?~?年(?歳)

【吉川】 登場せず。
【演義】 登場せず。
【正史】 登場人物。

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曹騰(そうとう)の父、魏(ぎ)の曹操(そうそう)の曾祖父にあたる

父母ともに不詳。

『三国志』(魏書〈ぎしょ〉・武帝紀〈ぶていぎ〉)の裴松之注(はいしょうしちゅう)に引く司馬彪(しばひゅう)の『続漢書(しょくかんじょ)』には、以下のようにある。

「曹騰の父の曹節はあざなを元偉といい、平素から温情深い人物として評判が高かった。曹節の長男は伯興(はくこう)、次が仲興(ちゅうこう)、次が叔興(しゅくこう)といい、曹騰は(末子で)あざなを季興(きこう)といった」

管理人「かぶらがわ」より

この曹節の末子が曹騰で、曹騰の養子に迎えられたのが曹嵩(そうすう)、曹嵩の息子が曹操になります。

曹節の登場箇所は少ないものの、上の裴松之注で引かれた『続漢書』には、ほかに「逃げた豚」の話が載せられていました。

「曹節の近所の家で飼われていた豚がいなくなり、その豚が曹節の家の豚とよく似ていた。近所の男は曹節の家の豚を見て自分の豚だと主張したが、曹節は反論しなかった」

「その後、いなくなっていた豚が飼われていた家に帰ってきた。近所の男は大いに恥じ入り、自分のものだと主張した豚を返したうえ、曹節に陳謝した。曹節は笑いながら受け取った。このことから村人たちは曹節を尊敬し感嘆した」のだと。

なお『三国志演義』には「登場せず」としましたが、私が参考にさせていただいた『三国志演義』(井波律子〈いなみ・りつこ〉訳 ちくま文庫)に登場しないだけで――。

『三国志演義大事典』(沈伯俊〈しんはくしゅん〉、譚良嘯〈たんりょうしょう〉著 立間祥介〈たつま・しょうすけ〉、岡崎由美〈おかざき・ゆみ〉、土屋文子〈つちや・ふみこ〉訳 潮出版社)によると、嘉靖本(かせいぼん)には登場するそうです。

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