【姓名】 費観(ひかん) 【あざな】 賓伯(ひんぱく)
【原籍】 江夏郡(こうかぐん)鄳県(ぼうけん)
【生没】 ?~?年(37歳)
【吉川】 第203話で初登場。
【演義】 第064回で初登場。
【正史】 登場人物。
劉備(りゅうび)に厚遇された劉璋(りゅうしょう)の姻戚
父母ともに不詳。
族姑(おば)が劉璋の母だった縁で、費観は劉璋の娘を娶った。
213年、費観は李厳(りげん)とともに緜竹(めんちく)で劉備軍を防いだが、ほどなく降伏する。
翌214年、劉備が成都(せいと)で劉璋を降した後、費観は裨将軍(ひしょうぐん)に任ぜられ、やがて巴郡太守(はぐんのたいしゅ)・江州都督(こうしゅうのととく)に転じた。
223年、劉禅(りゅうぜん)が帝位を継ぐと都亭侯(とていこう)に封ぜられ、振威将軍(しんいしょうぐん)の官位を加えられる。その後の費観については記事がないものの、37歳で死去(時期は不明)したという。
管理人「かぶらがわ」より
上で挙げた記事は『三国志』(蜀書〈しょくしょ〉・楊戯伝〈ようぎでん〉)の『季漢輔臣賛(きかんほしんさん)』の陳寿(ちんじゅ)の注記によるものです。
なお、『季漢輔臣賛』の本文には振威将軍ではなく揚威将軍(よういしょうぐん)とあり、どちらが正しいのかわかりませんでした。
また、費観は人付き合いがうまかったといい、プライドの高さで知られる李厳より20余歳も年下だったのに、よく彼と打ち解け、まるで同年配のようだったともありました。


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