184年、涿県(たくけん)の楼桑村(ろうそうそん)において、劉備(りゅうび)・関羽(かんう)・張飛(ちょうひ)の3名が義盟を結ぶ。(物語の中で)有名な「桃園の誓い」である。
そして189年、先に董卓(とうたく)暗殺に失敗した曹操(そうそう)は都から逃げ延びたものの、中牟県(ちゅうぼうけん)で県令(けんれい)を務める陳宮(ちんきゅう)に捕らえられてしまう。
第02話の展開とポイント
(01)洛陽(らくよう) 長楽宮(ちょうらくきゅう)
朝臣たちが朝議のために参内し、ほどなく董卓も到着。これにより曹操が董卓の暗殺に失敗したことが知れる。
董卓は各州や郡県に対し、曹操捕縛の詔(みことのり)を下すよう手配させる。
★朝臣たちが参内するシーンで、号令係が「丞相(じょうしょう)閣下のお出ましー」と、董卓の到着を告げていた。董卓は相国(しょうこく)という設定なのでは? 役割は同じようなものだが、丞相と相国とを混同したような呼び方は引っかかる。
ただ、そのすぐ後に皆で「相国のお出ましをお待ちしておりました」とも言っていた。丞相と相国の使い分けにこだわりはないらしい。
(02)王允邸(おういんてい)
董卓の命を受けた呂布(りょふ)が兵を連れてやってくる。ここで呂布が貂蝉(ちょうせん)と出会う。
呂布は、王允の家に伝わる七星剣(しちせいけん)があるのを見て疑いを解き、引き揚げる。
★ここで貂蝉が呂布に、(自分は)王允の義理の娘だと言っていた。
(03)西暦184年 涿県楼桑村
劉備・関羽・張飛の「桃園の誓い」。
★どこでこのシーンを挟むかは難しい。ここで来たかという感じだが、かなり唐突な印象を受けた。
(04)西暦189年 中牟県
洛陽から逃げてきた曹操が、城門で兵士に捕らえられる。曹操は偽名を名乗るが、県令の陳宮は正体を見破る。
★陳宮は中牟県令という設定。
ところが陳宮は牢内で曹操の志を聴き、彼の考えに賛同。親や妻子を捨て、曹操とともに中牟県を去ることを決意する。
(05)成皐県(せいこうけん)
曹操と陳宮が到着。曹操の父(曹嵩〈そうすう〉)の義兄弟である呂伯奢(りょはくしゃ)と再会し、屋敷に招かれる。
★ここで曹操が呂伯奢に、自分のことを「阿瞞(あまん)」と言っていた。これは蔑称なので、この場面で曹操自身が使うのは引っかかる。
(06)呂伯奢邸
曹操と陳宮は家人が刃物を研ぐ音を聞き、自分たちを殺そうとしているものと誤解。かえって呂家の者を皆殺しにしてしまう。
管理人「かぶらがわ」より
第2話も主役は曹操ですね。貂蝉は王允の義理の娘という設定になっていました。
『三国志演義』の貂蝉は、わが子同然にかわいがられていた歌妓(かぎ)という設定なので、ドラマでは格上げっぽい。
陳宮は重要人物だと思います。このドラマでもいい味を出しています。
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記事作成にあたり参考にさせていただいた各種文献の詳細は三国志の世界を理解するために役立った本(参考文献リスト)をご覧ください。
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