『三国志 Three Kingdoms』の考察 第09話「鳳儀亭の貂蝉(ほうぎていのちょうせん)」

王允(おういん)から、貂蝉(ちょうせん)が董卓(とうたく)に郿塢(びう)へ連れ去られたと聞いた呂布(りょふ)は、激しい憤りを覚える。

呂布は董卓の寝所に入り込んで貂蝉と再会したが、朝議を抜け出し鳳儀亭(ほうぎてい)で密会しているところを董卓に見つかってしまう。

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第09話の展開とポイント

(01)王允邸

貂蝉が宮中へ向かう。

(02)郿塢

宮中へ向かっていたはずの貂蝉が董卓の屋敷に連れてこられる。

(03)万楽宮(まんらくきゅう)

翌朝、呂布は王允から、董卓が貂蝉を郿塢に連れ去ったことを聞かされて激怒する。

(04)郿塢

呂布が董卓の寝所へ入り込み、貂蝉と再会する。

李儒(りじゅ)は董卓に、貂蝉を呂布に返すよう進言し董卓も納得する。ところが、董卓がこの件を話すと貂蝉に泣かれてしまい、彼女を手放すことを思い直す。

(05)万楽宮

朝議の席で王允が董卓に報告。冀州牧(きしゅうぼく)の韓馥(かんふく)が袁紹(えんしょう)との仲をこじらせ、討伐を願い出ている件。董卓は討伐を許可し、袁紹を倒した者には領地として3郡を与えると告げる。

次に、先月から曹操(そうそう)が青州(せいしゅう)と兗州(えんしゅう)で黄巾軍(こうきんぐん)の鎮圧を行い、敵兵20万を取り込んで青州兵と称し、勢力を増大している件。董卓は曹操への対策に思いを巡らせる。

最後に、この春より続く中原(ちゅうげん。黄河〈こうが〉中流域)の干ばつのため、朝廷に食糧の配給を求める声が後を絶たない件。董卓は民が飢え死にしても仕方ないと言い、配給を認めないばかりか、穀物の種を支給することも認めなかった。

(06)鳳儀亭

呂布が朝議を抜け出して貂蝉に会いに来る。ほどなくその場に董卓も駆けつけ、続いて王允までやってくる。

王允は董卓に、貂蝉を呂布に譲るよう進言する。しかし貂蝉は承知せず、自ら柱に頭をぶつける。

管理人「かぶらがわ」より

冴えを増す王允と貂蝉の芝居。その一方で曹操は着実に勢力を拡大していたのでした。

この第9話はツッコミどころが少なかったのですけど、朝議が行われる(長安の)万楽宮と、董卓の私邸(というか城)がある郿塢との使い分けが曖昧だとは感じました。

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記事作成にあたり参考にさせていただいた各種文献の詳細は三国志の世界を理解するために役立った本(参考文献リスト)をご覧ください。

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