長江(ちょうこう)を挟んで対峙(たいじ)する曹操軍(そうそうぐん)と孫権軍(そんけんぐん)。蒋幹(しょうかん)は曹操に周瑜(しゅうゆ)の説得を請け合い、赤壁(せきへき)の敵陣を訪ねる。
周瑜は蒋幹のために酒宴を催したうえ、寝所で枕を並べて眠ったが、ひとり眠れない蒋幹は、机の上にあった容易ならぬ手紙を盗み見てしまう。
第39話の展開とポイント
(01)周瑜邸
周瑜が妻の小喬(しょうきょう)に夏口(かこう)への出陣を告げたところ、小喬が同行を願い出る。結局、周瑜は同行を許す。
★この設定には違和感があった。これほど重要な戦いに自分だけ妻を連れていくというのはどうなのだろうか。
(02)諸葛亮(しょかつりょう)の客殿
諸葛瑾(しょかつきん)が諸葛亮を訪ね、孫権に仕えるよう説得にあたるも果たせず。
★このとき諸葛亮は伯夷(はくい)・叔斉(しゅくせい)兄弟の伝説を持ち出し、諸葛瑾の説得をかわしていた。
(03)周瑜邸
諸葛瑾が出陣間際の周瑜を訪ね、諸葛亮の説得が失敗に終わったことを伝えて詫びる。
(04)赤壁 周瑜の軍営
諸葛亮が到着した後、周瑜は諸葛亮に、曹操軍の兵糧が集められている聚鉄山(しゅてつざん)への夜襲を要請。諸葛亮は承諾する。
ほどなく魯粛(ろしゅく)が諸葛亮を訪ねると、諸葛亮は童歌(わらべうた)を持ち出し、魯粛は陸戦しかできず、周瑜は水上戦しかできないと皮肉る。
周瑜は魯粛から諸葛亮の発言を聞き、自ら聚鉄山を夜襲すると息巻く。
小喬が周瑜の驕(おご)りを指摘して怒りを買う。周瑜は小喬に柴桑(さいそう)へ戻るよう伝える。
魯粛が再び諸葛亮を訪ねる。諸葛亮は魯粛に、周瑜に聚鉄山への夜襲をやめるよう伝えてほしいと頼む。
周瑜のもとに、曹操軍が三江口(さんこうこう)に到着し、北岸に兵営を築いているとの知らせが届く。周瑜は自ら脚の速い軍船に乗り込み、曹操軍の様子を探りに行く。
(05)烏林(うりん) 曹操の軍営
蔡瑁(さいぼう)と張允(ちょういん)が曹操に、偵察に来た周瑜を取り逃したと報告。
曹操から良策を求められた蔡瑁は、沿岸に24の門を構え、荊州兵(けいしゅうへい)を外に、青州兵(せいしゅうへい)と徐州兵(じょしゅうへい)を内に配置すること。
そして大型船を外に置いて城郭とし、小型船を内に置いて早船としたうえ、夜にはたいまつを連ねて灯すことを進言して容れられる。
蒋幹が曹操に周瑜の説得を請け合い、対岸の周瑜の軍営へ向かう。
(06)赤壁 周瑜の軍営
周瑜は、柴桑に戻るよう言い渡した小喬が、まだ軍営に留まっていたことを知る。
周瑜のもとに蒋幹が訪ねてきたとの知らせが届く。周瑜は蒋幹のために酒宴を催し、小喬も剣舞を披露して興を添える。
★策略ということになっていたが、ここで小喬の剣舞を持ってくる必要があったのか?
その夜、周瑜は蒋幹を自分の寝所に連れていき、枕を並べて眠る。
★このドラマでは、蒋幹が周瑜の幼なじみで学友という設定。
蒋幹は周瑜の机の上にあった書簡の中に、蔡瑁らの名が記されたものを見つける。
管理人「かぶらがわ」より
周瑜に続き、諸葛亮も赤壁の軍営に到着。
何かと先を見通す諸葛亮への嫉妬心をむき出しにする周瑜。ふたりが水面下でやり合っている最中に蒋幹が来訪。何だか場違いな感じもします……。
小喬が赤壁に同行した設定は納得がいきません。周瑜のほうは遠征軍というわけではないので、妻が同行するのもアリなのでしょうか?
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監督:ガオ・シーシー 脚本:チュウ・スージン 国内販売元:エスピーオー
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記事作成にあたり参考にさせていただいた各種文献の詳細は三国志の世界を理解するために役立った本(参考文献リスト)をご覧ください。
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