ドラマ『三国志 Three Kingdoms』の考察 第48話 「魯粛の斡旋(ろしゅくのあっせん)」

自分たちが手にするはずだった荊州(けいしゅう)を劉備(りゅうび)に横取りされ、怒りが収まらない周瑜(しゅうゆ)。

しかし魯粛は冷静に情勢を分析し、自ら襄陽(じょうよう)の劉備を訪ね、道理を説いて荊州の返還を求める。

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第48話の展開とポイント

(01)柴桑(さいそう)

魯粛(ろしゅく)が孫権(そんけん)に、張遼(ちょうりょう)が守っている合肥(ごうひ)を攻めて劣勢を装い、周瑜(しゅうゆ)に援軍として向かわせることを進言する。

これは、周瑜を南郡(なんぐん)から撤退せざるを得ないよう仕向けるのが狙いで、孫権は魯粛の進言を容れた。

(02)南郡 周瑜の軍営

魯粛が周瑜を訪ねて孫権の軍令を伝える。しかし、周瑜は自身が合肥へ向かうことに難色を示し、あくまで荊州(けいしゅう)攻略にこだわる。

(03)襄陽(じょうよう)

魯粛が劉備(りゅうび)を訪ねる。

この会談の場に劉備・諸葛亮(しょかつりょう)・魯粛に加え、張飛(ちょうひ)も同席していたのは新味。

魯粛は商売を引き合いに出し、劉備に荊州の返還を求める。

諸葛亮は魯粛に、あくまで劉備は劉琦(りゅうき)の要請に基づき、荊州を劉琦の手に返すべく戦っているのだと主張する。

ここで諸葛亮が魯粛に「38年前、漢(かん)の天子(てんし)が劉表(りゅうひょう)どのに任された土地が、なぜ呉(ご)の物に?」と言っていた。38年前というのが何のことを言っているのかわからなかった。

魯粛の求めに応じ、重病の劉琦がこの場に連れてこられる。魯粛は自分の一存だと前置きしたうえで、本日のところは譲ると言い、孫権には荊州を取らぬよう伝えると告げる。

ここでの横になったまま劉琦が運ばれてきたシーン。階段を上がるところでは人形を運んでいるように見えた。こういう手抜きっぽいのはイヤな感じ。

その一方で魯粛は、劉琦が亡くなった際は即刻荊州を返すべきだと主張。この場では劉備も魯粛に同意してみせた。

(04)南郡 周瑜の軍営

周瑜のもとに、孫権から急ぎ合肥に向かうようにとの軍令が届く。

周瑜は程普(ていふ)に、ただちに兵と船をひきいて合肥の孫権のもとへ向かうよう命ずる。また、甘寧(かんねい)には巴陵郡(はりょうぐん)を、凌統(りょうとう。淩統)には漢陽郡(かんようぐん)を、それぞれ守るよう命ずる。

そのうえで周瑜は軍権を返上し柴桑で養生すると告げる。

(05)襄陽

劉備のもとに呉軍が(南郡から)撤退したとの知らせが届く。

(06)合肥 孫権の軍営

孫権自ら魯粛を出迎える。魯粛は孫権に天下取りを志すよう説くが、孫権は時期尚早だとし、時期を待つほかないと応ずる。

(07)襄陽

馬良(ばりょう)が劉備に、襄陽の南にある武陵(ぶりょう)・長沙(ちょうさ)・桂陽(けいよう)・零陵(れいりょう)の4郡を取るよう進言する。

さらに馬良は劉備に、湘江(しょうこう)の西の零陵、次に武陵、そののち東へ移って桂陽、最後に長沙という順番で攻めるようにとも進言。諸葛亮も同意したので、劉備は馬良の進言を容れる。

ここでは諸葛亮が「白眉(はくび)」についての前フリをしていたわりに、馬良の白眉っぽさが弱い感じがした。もっと白眉らしさを前面に出したほうがよかったかも?

(08)零陵

劉度(りゅうど)のもとに、劉備が関羽(かんう)に留守を任せ、張飛を先鋒、趙雲(ちょううん)を後詰めとし、大軍をひきいて零陵へ向かっているとの知らせが届く。

劉度が邢道栄(けいどうえい)に劉備軍の迎撃を命ずる。

邢道栄の得物は「リンカカイザンフ(リンカ開山斧?)」というそうだ。

ここで劉度が邢道栄に「劉備を撃退できたら車騎将軍(しゃきしょうぐん)に任じ、侯に封じるよう朝廷に上奏しよう」と言っていた。なぜここで車騎将軍という高位の官職が出てきたのかよくわからなかった。

劉備軍が城外に到着。諸葛亮は張飛や趙雲とともに陣頭に出て邢道栄と言葉を交わす。

ここで諸葛亮が邢道栄に「私は南陽(なんよう)の諸葛孔明(しょかつこうめい)」と言っていた。『三国志演義』を踏襲しているのだろうが史実とは異なる。諸葛亮は琅邪郡(ろうやぐん)陽都県(ようとけん)の出身で南陽の人ではない。

また、ここで邢道栄が諸葛亮に「赤壁(せきへき)の戦いは周瑜の手柄だ。貴様が何をした。よくもそんな口が聞けたものだ……」と言い返していた。

これも『三国志演義』の踏襲だろうが、セリフの内容は言い得て妙だと思う。確かに史実において、赤壁の戦いにおける諸葛亮の活躍は『三国志演義』で語られているようなド派手なものではない。

突撃した邢道栄が、諸葛亮の陣法に翻ろうされたうえ捕らえられる。劉備は諸葛亮の進言を容れ、邢道栄に内応を約束させて解放する。

ここで邢道栄が張飛に「実は私も、もとは肉の解体人。将軍と同じ仲間です」と言っていた。さらに邢道栄は劉備に「私には齢80になる母と、妻と子もいるのです」とも言っていた。このふたつの設定は新味かも?

管理人「かぶらがわ」より

荊州の南部4郡の攻略に乗り出す劉備とヘソを曲げる周瑜。

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Three Kingdoms (4) 荊州争奪
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