278年(晋の咸寧4年・呉の天紀2年)の主な出来事

-278年- 戊戌(ぼじゅつ)
【晋】 咸寧(かんねい)4年 ※武帝(司馬炎〈しばえん〉)
【呉】 天紀(てんき)2年 ※帰命侯(孫晧〈そんこう〉)

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月別および季節別の主な出来事

【01月】
庚午(こうご)の日(1日)、朔(さく)
日食が起こる。
『晋書』(武帝紀)

【03月】
甲申(こうしん)の日(15日)
晋の尚書左僕射(しょうしょさぼくや)の盧欽(ろきん)が死去する。
『晋書』(武帝紀)

【03月】
辛酉(しんゆう)の日(?日。4月23日が「辛酉の日」だが……)
晋の司馬炎が、尚書右僕射(しょうしょゆうぼくや)の山濤(さんとう)を尚書左僕射に任ずる。
『晋書』(武帝紀)

【03月】
辛酉の日(?日)
東夷の6か国が晋に来朝し、献上品を捧げる。
『晋書』(武帝紀)

【04月】
蚩尤旗(しゆうき。オーロラ)が、晋の東井(とうせい。井宿。二十八宿のひとつ)に現れる。
『晋書』(武帝紀)

【06月】
丁未(ていび)の日(10日)
晋の陰平と広武で地震が起こり、甲子(こうし)の日(27日)にも地震が起こった。
『晋書』(武帝紀)

【06月】
丁未の日(10日)
晋の涼州刺史の楊欣(ようきん)が、若羅抜能(じゃくらばつのう)らと武威で戦って敗れ、戦死する。
『晋書』(武帝紀)

【06月】「羊皇后の崩御」
丁未の日(10日)
晋の弘訓皇后の羊氏(羊徽瑜〈ようきゆ〉)が崩御する。
『晋書』(武帝紀)

【06月】
晋の羊祜(ようこ)が病を押して入朝し、司馬炎に平呉の決断を求める。
『正史三國志群雄銘銘傳 増補版』(坂口和澄〈さかぐち・わずみ〉著 光人社)の『三国志』年表

【07月】
己丑(きちゅう)の日(22日)
晋の司馬炎が、景献羊皇后を峻平陵(景帝司馬師〈しばし〉の陵)に合葬する。
『晋書』(武帝紀)

【07月】
庚寅(こういん)の日(23日)
晋の高陽王の司馬緝(しばしゅう)が薨去(こうきょ)する。
『晋書』(武帝紀)

【07月】
癸巳(きし)の日(26日)
晋の范陽王の司馬綏(しばすい)が薨去する。
『晋書』(武帝紀)

【07月】
癸巳の日(26日)
晋の荊州と揚州の20の郡国で洪水が発生する。
『晋書』(武帝紀)

【07月】
呉の孫晧が、11人の息子を成紀王や宣威王などに封じ、それぞれ3千の兵を配置したうえ、大赦を行う。
『三国志』(呉書・孫晧伝)

273年9月の記事と同様、ここでも孫晧の息子たちの名は出てこなかった。そのころから息子たち11人とあり、数が変わっていないので、新たに王に封じたというよりも、移封したという意味合いが強いのだろう。

【09月】
晋の司馬炎が、太傅の何曾(かそう)を太宰に任ずる。
『晋書』(武帝紀)

【09月】
辛巳(しんし)の日(15日)
晋の司馬炎が、尚書令の李胤(りいん)を司徒に任ずる。
『晋書』(武帝紀)

【10月】
晋の司馬炎が、征北大将軍の衛瓘(えいかん)を尚書令に任ずる。
『晋書』(武帝紀)

【10月】
晋の揚州刺史の応綽(おうしゃく)が、呉の皖城(かんじょう)を攻め、5千人を斬り、米穀180万斛を焼く。
『晋書』(武帝紀)

【11月】
辛巳の日(16日)
晋の太医司馬の程璩(ていきょ)が、司馬炎に雉頭裘(ちとうきゅう。雉〈キジ〉の頭の羽で作った服?)を献上する。

しかし司馬炎は、怪しげな技術や衣服は典礼(儒教の経典)の禁ずるところであるとし、これを殿前で焼いた。
『晋書』(武帝紀)

【11月】
甲申の日(19日)
晋の司馬炎が詔を下し、「あえて典礼に背く者は有罪である」と述べる。
『晋書』(武帝紀)

【11月】
甲申の日(19日)
呉の昭武将軍の劉翻(りゅうはん)と厲武将軍(れいぶしょうぐん)の祖始(そし)が、晋に来降する。
『晋書』(武帝紀)

【11月】
辛卯(しんぼう)の日(26日)
晋の司馬炎が、尚書の杜預(とよ)を都督荊州諸軍事に任ずる。
『晋書』(武帝紀)

杜預については、慣例として「どよ」と読まれるとのこと。

【11月】「羊祜の死」
辛卯の日(26日)
晋の征南大将軍の羊祜が死去する。
『晋書』(武帝紀)

【12月】
乙未(いつび)の日(1日)、朔
晋の西河王の司馬斌(しばひん)が薨去する。
『晋書』(武帝紀)

【12月】「何曾の死」
丁未の日(13日)
晋の太宰・朗陵公の何曾が薨去する。
『晋書』(武帝紀)

【?月】
この年、東夷の9か国が晋に内附(服従)した。
『晋書』(武帝紀)

【?月】
この年、傅玄(ふげん)が死去した(217年~)。
『正史 三国志8』の年表

特記事項

「この年(278年)に亡くなったとされる人物」
何曾(かそう)・郤正(げきせい)・司馬緝(しばしゅう)・司馬遂(しばすい)・司馬斌(しばひん)・羊祜(ようこ)・羊氏(景献羊皇后)・楊欣(ようきん)・盧欽(ろきん)

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