吉川『三国志』

(04) 臣道の巻

吉川『三国志』の考察 第095話「火か人か(ひかひとか)」

董承(とうじょう)に仕える召し使いの慶童(けいどう)の密告により、すべてが露見した曹操(そうそう)毒殺計画。 実行役である太医(たいい)の吉平(きっぺい)は凄惨(せいさん)な拷問を加えられた末に自害し、曹操の命令で董承邸の捜索が強行されると...
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吉川『三国志』の考察 第094話「美童(びどう)」

太医(たいい)の吉平(きっぺい)が持ち出した妙計のおかげで、春先には董承(とうじょう)の体調も回復した。 しかしある晩、董承が秘妾(ひしょう)と密会していた召し使いの慶童(けいどう)を厳しく罰したことから、事態は思わぬ方向へ転がる。 第09...
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吉川『三国志』の考察 第093話「太医吉平(たいいきっぺい)」

車騎将軍(しゃきしょうぐん)の董承(とうじょう)は献帝(けんてい)から血の密詔を賜って以来、曹操(そうそう)を除く妙計がないか考え続けていた。 ほどなく董承が病を得て寝込むと、容体を心配した献帝は太医(たいい)の吉平(きっぺい)を遣って治療...
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吉川『三国志』の考察 第092話「鸚鵡州(おうむしゅう)」

禰衡(ねいこう)は半ば強制的に、曹操(そうそう)の使者として荊州(けいしゅう)の劉表(りゅうひょう)のもとへ遣わされた。 劉表は禰衡の毒舌を疎ましく感じ、ひとまず領内の江夏(こうか)に行かせた。だが、かの地でも黄祖(こうそ)を怒らせ、ついに...
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吉川『三国志』の考察 第091話「雷鼓(らいこ)」

曹操(そうそう)は、自分に仕える重臣たちをこき下ろした禰衡(ねいこう)への怒りを抑え、禁裏(宮中)で催される酒宴で鼓を打つ役を命ずる。 これは禰衡が不得手と思われる鼓を打たせ、その腕前を皆で笑ってやろうという意地悪な趣向だった。ところが当日...
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吉川『三国志』の考察 第090話「奇舌学人(きぜつがくじん)」

曹操(そうそう)は襄城(じょうじょう)へ劉曄(りゅうよう)を遣わし、張繡(ちょうしゅう)を説いて帰順させることに成功する。 続いて孔融(こうゆう)の推薦を容れ、荊州(けいしゅう)の劉表(りゅうひょう)のもとへ禰衡(ねいこう)を遣わすことにし...
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吉川『三国志』の考察 第089話「不戦不和(ふせんふわ)」

徐州(じょしゅう)の劉備(りゅうび)を攻めていた曹操(そうそう)配下の劉岱(りゅうたい)だったが、張飛(ちょうひ)の策にはまって生け捕られる。 だが劉備は、先に関羽(かんう)の手で生け捕った王忠(おうちゅう)ともども解放し、曹操に敵対する意...
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吉川『三国志』の考察 第088話「鬮(くじ)」

黎陽(れいよう)から許都(きょと)に戻った曹操(そうそう)は、徐州(じょしゅう)の劉備(りゅうび)攻めに送り込んだ劉岱(りゅうたい)と王忠(おうちゅう)のまずい戦いぶりを聞く。 そこで急使を遣わし、速やかに徐州へ攻めかかれと厳しく催促する。...
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吉川『三国志』の考察 第087話「丞相旗(じょうしょうき)」

曹操(そうそう)は河北(かほく)の袁紹(えんしょう)との決戦に臨むべく、自ら20万の大軍をひきいて許都(きょと)を発つ。 さらにその際、劉岱(りゅうたい)と王忠(おうちゅう)に5万の兵を分け与えて徐州(じょしゅう)の劉備(りゅうび)に当たら...
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吉川『三国志』の考察 第086話「一書十万兵(いっしょじゅうまんぺい)」

関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)が独断で曹操(そうそう)配下の車冑(しゃちゅう)を殺害したため、やむなく劉備(りゅうび)は徐州(じょしゅう)へ入城する。 曹操との対立が決定的になったと憂える劉備に、陳登(ちんとう)は、ある人物に袁紹(えんし...
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吉川『三国志』の考察 第085話「霧風(むふう)」

徐州(じょしゅう)の統治を任されていた車冑(しゃちゅう)のもとに、許都(きょと)の曹操(そうそう)から劉備(りゅうび)を殺害せよとの密命が届く。 この話を陳登(ちんとう)に聞かされた関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)は、劉備に相談しないまま、...
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吉川『三国志』の考察 第084話「偽帝の末路(ぎていのまつろ)」

袁術(えんじゅつ)の北上を食い止めるという名目で軍勢を借り受け、ついに許都(きょと)から離れる劉備(りゅうび)。 劉備軍が徐州(じょしゅう)で袁術軍を大破すると、一時は強大な勢力を誇った袁術も、各地をさまよった末に吐血して果てた。 第084...
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吉川『三国志』の考察 第083話「兇門脱出(きょうもんだっしゅつ)」

先に招待を受けた際の礼を述べるため、劉備(りゅうび)は再び曹操(そうそう)の丞相府(じょうしょうふ)を訪ねる。 曹操は前回と趣向を変えて歓待したが、この場に河北(かほく)の情勢を探らせていた満寵(まんちょう)を呼び入れ報告を聞く。すると、こ...
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吉川『三国志』の考察 第082話「雷怯子(らいきょうし)」

丞相府(じょうしょうふ)の南苑(なんえん)にある小亭で酒を酌み交わしながら、当今の英雄について論ずる曹操(そうそう)と劉備(りゅうび)。 そのうち曹操から唯一のライバルとして警戒されていると知った劉備は、突然の雷鳴に驚いたふりをし、箸を投げ...
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吉川『三国志』の考察 第081話「青梅、酒ヲ煮テ、英雄ヲ論ズ(せいばい、さけをにて、えいゆうをろんず)」

建安(けんあん)4(199)年、劉備(りゅうび)は許都(きょと)の客館で過ごしていたが、不意に曹操(そうそう)から招待を受け、丞相府(じょうしょうふ)の南苑(なんえん)に通される。 曹操は自ら梅園の案内に立ち、劉備との会話の中から彼の考えを...
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吉川『三国志』の考察 第080話「鶏鳴(けいめい)」

董承(とうじょう)は献帝(けんてい)から賜った血の密詔を懐に忍ばせ、あえて夜中に劉備(りゅうび)の客館を訪ねる。 密詔を見せられた劉備はとめどなく涙を流し、自分も董承らの同志に加わる決意を固め、官職と名を義状に記した。 第080話の展開とポ...
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吉川『三国志』の考察 第079話「油情燈心(ゆじょうとうしん)」

帰宅した董承(とうじょう)は、献帝(けんてい)に賜った玉帯の中から血でしたためられた密詔を見つけ、その文面に涙する。 さっそく董承は信頼できる仲間を捜し始めたが、集めた同志は今ひとつ決め手に欠けていた。 第079話の展開とポイント (01)...
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吉川『三国志』の考察 第078話「秘勅を縫う(ひちょくをぬう)」

これまで数々の苦難を耐え忍んできた献帝(けんてい)だったが、このところの曹操(そうそう)の専横ぶりにはさすがに不安を募らせる。 そこで伏皇后(ふくこうごう)の父である伏完(ふくかん)と相談のうえ、車騎将軍(しゃきしょうぐん)の董承(とうじょ...
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吉川『三国志』の考察 第077話「許田の猟(きょでんのかり)」

呂布(りょふ)討伐を終えた曹操(そうそう)は、劉備(りゅうび)を伴い許都(きょと)に凱旋(がいせん)する。 その後、許田(きょでん)で盛大な巻き狩りを催し献帝(けんてい)の出御(しゅつぎょ)を仰いだが、この場でわざと尊大な態度を取ってみせ、...
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吉川『三国志』の考察 第076話「白門楼始末(はくもんろうしまつ)」

曹操(そうそう)の包囲を受け続けた末に、下邳(かひ)城内の呂布(りょふ)は味方の部将たちの信頼を完全に失い、とうとう彼らの手で捕縛される。 曹操は下邳への入城を果たし、白門楼(はくもんろう)において呂布や陳宮(ちんきゅう)を処刑するが、劉備...
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