吉川『三国志』

(03) 草莽の巻

吉川『三国志』の考察 第055話「神亭廟(しんていびょう)」

首尾よく袁術(えんじゅつ)から兵馬を借りた孫策(そんさく)は快進撃を見せ、牛渚(ぎゅうしょ)の要塞を陥すと劉繇(りゅうよう)の霊陵城(れいりょうじょう)へ迫る。 劉繇自身も城から出撃し、神亭山(しんていざん)の南に本営を置く。孫策も先んじて...
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(03) 草莽の巻

吉川『三国志』の考察 第054話「大江の魚(たいこうのうお)」

父の孫堅(そんけん)を亡くした後、まだ若すぎる孫策(そんさく)は袁術(えんじゅつ)のもとに身を寄せていた。 己の境遇を嘆く孫策だったが、父の代から付き従う朱治(しゅち)に励まされ、意を決して袁術にあることを願い出る。 第054話の展開とポイ...
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(03) 草莽の巻

吉川『三国志』の考察 第053話「母と妻と友(ははとつまととも)」

留守を任せた張飛(ちょうひ)の失態により、徐州(じょしゅう)を呂布(りょふ)に奪われてしまった遠征中の劉備(りゅうび)。 城を捨てて逃げてきた張飛とは合流できたものの、母や妻子が取り残され、その処遇が呂布の手に委ねられていることを知る。 第...
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(03) 草莽の巻

吉川『三国志』の考察 第052話「禁酒砕杯の約(きんしゅさいはいのやく)」

劉備(りゅうび)に仕掛けた二虎競食(両虎競食)の計をかわされてしまった曹操(そうそう)。そこで荀彧(じゅんいく)は次なる一計を進言する。 今回は劉備もかわしきれず、徐州(じょしゅう)の留守を張飛(ちょうひ)に預けて袁術(えんじゅつ)討伐へ出...
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(03) 草莽の巻

吉川『三国志』の考察 第051話「両虎競食の計(りょうこきょうしょくのけい)」

曹操(そうそう)は許昌(きょしょう)への遷都を実現したことで大将軍(だいしょうぐん)に任ぜられ、武平侯(ぶへいこう)に封ぜられた。 その後、とある酒宴で劉備(りゅうび)の話題が出ると、曹操はこのあたりで彼を何とかしておきたいと考え、荀彧(じ...
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(03) 草莽の巻

吉川『三国志』の考察 第050話「火星と金星(かせいときんせい)」

献帝(けんてい)の詔(みことのり)を拝受し、先発部隊に続き自身も上洛した曹操(そうそう)。李傕(りかく)や郭汜(かくし)は相手ではなく、瞬く間に撃退する。 ある夜、曹操は荀彧(じゅんいく)を連れて楼に上り、王立(おうりゅう)から聴いた話を打...
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(03) 草莽の巻

吉川『三国志』の考察 第049話「改元(かいげん)」

幾多の苦難を堪え忍び、ついに献帝(けんてい)は洛陽(らくよう)への還幸を果たす。ところが、すでにかの地は荒れ果てており、とても住めるような状態ではなかった。 さっそく形ばかりの復興に取りかかり、年号も「建安(けんあん)」と改元したものの、い...
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(03) 草莽の巻

吉川『三国志』の考察 第048話「緑林の宮(りょくりんのみや)」

長安(ちょうあん)から脱出した献帝(けんてい)だったが、李傕(りかく)や郭汜(かくし)らの執拗(しつよう)な追撃に遭う。 そしていよいよ危機が迫ると、緑林(盗賊)の徒である白波帥(はくはすい)の頭目たちにまで助力を頼まねばならなくなった。 ...
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(03) 草莽の巻

吉川『三国志』の考察 第047話「巫女(みこ)」

李傕(りかく)が献帝(けんてい)と皇后(伏氏〈ふくし〉)を郿塢城(びうじょう)に閉じ込めると、城外に軍営を置いていた郭汜(かくし)も、和睦を勧めに来た大臣らを捕らえて対抗する。 だが、巫女(みこ)の言葉にばかり耳を傾ける李傕の態度に、配下の...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第046話「毒と毒(どくとどく)」

董卓(とうたく)誅殺後も李傕(りかく)や郭汜(かくし)の専横に苦しめられていた献帝(けんてい)は、太尉(たいい)の楊彪(ようひょう)の計を用い、ふたりが対立するよう仕向ける。 楊彪の妻の活躍もあり、事は献帝の思い描いた通り運ぶかに見えたが―...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第045話「愚兄と賢弟(ぐけいとけんてい)」

陶謙(とうけん)亡き後、請われて徐州(じょしゅう)を統治することになった劉備(りゅうび)。 その徐州を頼り、曹操(そうそう)に敗れて各地をさまよった呂布(りょふ)がやってくる。受け入れに反対する声が上がる中、劉備の決断は――。 第045話の...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第044話「牛と『いなご』(うしと『いなご』)」

濮陽(ぼくよう)を巡る曹操(そうそう)と呂布(りょふ)の戦いは続いていたが、そこへ思わぬ脅威が迫ってくる。イナゴの大群だった。 その後、曹操は羊山(ようざん)に拠る黄巾賊(こうきんぞく)の残党を攻めた際、典韋(てんい)と互角に渡り合う壮士を...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第043話「死活往来(しかつおうらい)」

人選を誤ったことで曹操軍(そうそうぐん)の襲来を招いてしまった徐州(じょしゅう)の陶謙(とうけん)。各地の諸侯がだんまりを決め込む中、援軍要請にただひとり応じた男がいた。 そうしているうちに曹操も、留守の兗州(えんしゅう)を呂布(りょふ)に...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第042話「秋雨の頃(あきさめのころ)」

反董卓(とうたく)連合軍の解散後、曹操(そうそう)は兗州(えんしゅう)に拠って地盤を固め、彼のもとには有能な人材が集まりつつあった。 ここで曹操は瑯琊(ろうや。琅邪)に隠居していた父の曹嵩(そうすう)のことを思い出し、泰山太守(たいざんたい...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第041話「大権転々(たいけんてんてん)」

王允(おういん)の画策により董卓(とうたく)が誅殺された後、李傕(りかく)・張済(ちょうさい)・郭汜(かくし)・樊稠(はんちゅう)といった董卓の旧臣たちが、大軍をひきいて長安(ちょうあん)へ押し寄せる。 王允は献帝(けんてい)の身を案じ、彼...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第040話「人間燈(にんげんとう)」

もはや自身が帝位に即くことを疑わない董卓(とうたく)だったが、長安(ちょうあん)への道中では立て続けに不吉な現象を目にする。 しかし偽勅使役の李粛(りしゅく)に言いくるめられ、とうとう長安の市街に入った。丞相府(じょうしょうふ)で一泊した翌...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第039話「天颷(てんぴょう)」

機が熟したと見た司徒(しと)の王允(おういん)は、自身の別荘である竹裏館(ちくりかん)に呂布(りょふ)を招き入れ、董卓(とうたく)の誅殺計画を打ち明ける。 李粛(りしゅく)が扮(ふん)する偽勅使にまんまと騙(だま)された董卓は、数千の護衛を...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第038話「絶纓の会(ぜつえいのかい)」

貂蟬(ちょうせん)への想いを断ち切れない呂布(りょふ)は、董卓(とうたく)との溝を深めていく。 李儒(りじゅ)はこの状況に危険を感じ、「絶纓(ぜつえい)の会」の故事を引き董卓に翻意を促す。 第038話の展開とポイント (01)長安(ちょうあ...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第037話「痴蝶鏡(ちちょうきょう)」

王允(おういん)の屋敷で会った貂蟬(ちょうせん)が董卓(とうたく)の丞相府(じょうしょうふ)へ連れていかれたと聞き、焦りを募らせる呂布(りょふ)。 思わず董卓の寝所にまで立ち入り叱声を浴びたものの、その後は一転して気遣いの言葉をかけられるな...
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(02) 群星の巻

吉川『三国志』の考察 第036話「傾国(けいこく)」

傾国の美女たる貂蟬(ちょうせん)を用い、董卓(とうたく)と呂布(りょふ)との離間を図った王允(おういん)。 彼らを別々の日に招待して貂蟬を引き合わせると、案の定、ふたりともすっかり心を奪われた様子――。 第036話の展開とポイント (01)...
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