吉川『三国志』

(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第155話「風を呼ぶ杖(かぜをよぶつえ)」

諸葛亮(しょかつりょう)を除くことこそできなかったものの、曹操軍(そうそうぐん)から10万本の矢を得た周瑜(しゅうゆ)。だが、敵の堅固な要塞には容易に手を出せず、頼みの火計を実行するめども立たなかった。 しかし、曹操側から蔡和(さいか)と蔡...
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吉川『三国志』の考察 第154話「覆面の船団(ふくめんのせんだん)」

周瑜(しゅうゆ)の頼みを引き受ける形で、10万本もの矢を3日のうちに調達することになった諸葛亮(しょかつりょう)。 借り受けた船20余艘(そう)に妙な細工を施すと、魯粛(ろしゅく)を伴い夜の長江(ちょうこう)へ漕(こ)ぎだす。その行き先は何...
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吉川『三国志』の考察 第153話「陣中戯言なし(じんちゅうぎげんなし)」

曹操(そうそう)が送り込んだ蔣幹(しょうかん)を逆に用い、敵の水軍首脳部の入れ替えに成功した周瑜(しゅうゆ)。 次の狙いは自陣に留まっている諸葛亮(しょかつりょう)。そこで周瑜は軍議の席上、水戦に備えてどのような武器を多く調えておくべきか、...
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吉川『三国志』の考察 第152話「群英の会(ぐんえいのかい)」

曹操(そうそう)が新たに整備したという要塞を、ある夜ひそかに探りに行く周瑜(しゅうゆ)。彼はその規模や出来栄えに驚かされる。 翌日、心配の種が増えた周瑜の軍営を、旧友の蔣幹(しょうかん)が訪ねてくる。すぐに周瑜は来意を見抜き――。 第152...
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吉川『三国志』の考察 第151話「狂瀾(きょうらん)」

長江(ちょうこう)南岸に本営を置く周瑜(しゅうゆ)のもとに、曹操(そうそう)から一書が届く。これを読んだ周瑜は魯粛(ろしゅく)の制止を聞かずに使者を斬り、諸将を集めて水陸の戦備について言い渡す。 ほどなく両軍は江上で激突したが、緒戦は孫権軍...
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吉川『三国志』の考察 第150話「殺地の客(さっちのきゃく)」

孫権(そんけん)が曹操(そうそう)との開戦を決断すると、周瑜(しゅうゆ)は呉軍大都督(ごぐんだいととく)として出陣し、長江(ちょうこう)の南岸に本営を設けた。 このとき諸葛亮(しょかつりょう)も参陣したが、周瑜は彼を呼び、ある難題をふっかけ...
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吉川『三国志』の考察 第149話「大号令(だいごうれい)」

諸葛亮(しょかつりょう)から聞いた話に激怒し、一転して曹操(そうそう)との開戦に傾く周瑜(しゅうゆ)。 翌朝に開かれた柴桑城(さいそうじょう)の評議の席でも、和平を唱える重臣たちを臆病者呼ばわりし、とうとう孫権(そんけん)に開戦を決断させる...
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吉川『三国志』の考察 第148話「酔計二花(すいけいにか)」

鄱陽湖(はようこ)で水軍の調練にあたっていた周瑜(しゅうゆ)は、孫権(そんけん)から柴桑(さいそう)に来るよう呼び出しを受けた。 そして、ちょうど訪ねてきた魯粛(ろしゅく)から事情を聴くと、彼が呉(ご)へ連れてきたという諸葛亮(しょかつりょ...
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吉川『三国志』の考察 第147話「火中の栗(かちゅうのくり)」

呉(ご)の重臣をことごとく論破してみせた諸葛亮(しょかつりょう)は、黄蓋(こうがい)の案内で孫権(そんけん)の居室へ通される。 そこで孫権から曹操軍(そうそうぐん)の実情について尋ねられたものの、あえて孫権を侮ったような受け答えに終始する。...
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吉川『三国志』の考察 第146話「舌戦(ぜっせん)」

柴桑(さいそう)に到着した魯粛(ろしゅく)はさっそく登城するが、府堂では曹操(そうそう)から送られた檄文(げきぶん)への対応を巡る協議が続いていた。 その翌日、城内の一閣に招かれた諸葛亮(しょかつりょう)は、集まった呉(ご)の重臣たちを次々...
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吉川『三国志』の考察 第145話「一帆呉へ下る(いっぱんごへくだる)」

劉備(りゅうび)は曹操(そうそう)の追撃をかわして江夏城(こうかじょう)に入ったが、そこへ孫権(そんけん)配下の魯粛(ろしゅく)が訪ねてくる。 諸葛亮(しょかつりょう)は心配する劉備をなだめて許しを得ると、呉(ご)へ帰る魯粛に同行し、自ら孫...
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吉川『三国志』の考察 第144話「長坂橋(ちょうはんきょう)」

趙雲(ちょううん)は阿斗(あと。劉禅〈りゅうぜん〉)を懐に抱きながら、ついに曹操軍(そうそうぐん)の分厚い包囲を突破する。劉備(りゅうび)はわが子の無事よりも趙雲の無事を喜んだ。 押し寄せる曹操軍に対し、張飛(ちょうひ)は単騎で長坂橋(ちょ...
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吉川『三国志』の考察 第143話「宝剣(ほうけん)」

当陽(とうよう)で曹操軍(そうそうぐん)に追いつかれてしまった劉備(りゅうび)。趙雲(ちょううん)は乱戦の中から、淳于導(じゅんうどう)に捕らえられていた糜竺(びじく。麋竺)や劉備の甘夫人(かんふじん)を救い出す。 さらに、ちょうど行き会っ...
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吉川『三国志』の考察 第142話「母子草(ははこぐさ)」

劉琮(りゅうそう)とその母の蔡氏(さいし)を始末させ、名実ともに荊州(けいしゅう)を手中にした曹操(そうそう)。 しばらくは事後処理に追われていたが、あるとき荀攸(じゅんゆう)から、先に逃走した劉備(りゅうび)が江陵(こうりょう)を目指して...
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吉川『三国志』の考察 第141話「亡流(ぼうりゅう)」

曹仁(そうじん)と曹洪(そうこう)ひきいる第1軍の10万と、許褚(きょちょ)ひきいる精兵3千は、諸葛亮(しょかつりょう)の計略にことごとくはまり、新野(しんや)に続いて白河(はくが)でも多くの味方を失う。 敗報を聞いた曹操(そうそう)は大い...
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吉川『三国志』の考察 第140話「新野を捨てて(しんやをすてて)」

病死した劉表(りゅうひょう)の跡を継いだ劉琮(りゅうそう)は、戦うことなく曹操(そうそう)に降伏してしまった。 関羽(かんう)は配下の部隊からこの話を聞き知ると、降使を務めた宋忠(そうちゅう)を伴い新野(しんや)の劉備(りゅうび)に報告する...
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吉川『三国志』の考察 第139話「許都と荊州(きょととけいしゅう)」

諸葛亮(しょかつりょう)の鮮やかな軍略の前に、博望坡(はくぼうは)で大敗を喫した夏侯惇(かこうじゅん)が許都(きょと)へ逃げ戻ってくる。 しかし曹操(そうそう)はとがめず、今度は自ら80余万の大軍をひきいて荊州(けいしゅう)を目指す。この急...
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吉川『三国志』の考察 第138話「臨戦第一課(りんせんだいいっか)」

しばらく許都(きょと)で職制改革などに取り組んでいた曹操(そうそう)だったが、新野(しんや)の劉備(りゅうび)が諸葛亮(しょかつりょう)を軍師に迎え、近ごろ兵馬の調練に励んでいることを聞く。 そこでこの邪魔石を取り除いておくべく、夏侯惇(か...
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吉川『三国志』の考察 第137話「蜂と世子(はちとせいし)」

劉表(りゅうひょう)は襄陽(じょうよう)に劉備(りゅうび)を招くと、老齢多病の自分に代わり、荊州(けいしゅう)の統治を引き受けてもらえないかと頼む。 同席していた諸葛亮(しょかつりょう)も目くばせで承諾を促すが、あくまで劉備は受けようとしな...
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吉川『三国志』の考察 第136話「鈴音(れいおん)」

建安(けんあん)12(207)年、孫権(そんけん)の母の呉氏(ごし)が大病を患い、娘(孫権の妹)のことを託して息を引き取った。 そして翌建安13(208)年、孫権は母の遺言である劉表(りゅうひょう)配下の黄祖(こうそ)討伐に乗り出すが、ちょ...
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