かぶらがわ

(08) 図南の巻

吉川『三国志』の考察 第199話「破軍星(はぐんせい)」

涪城(ふじょう)を出てから劉備(りゅうび)とふた手に分かれ、雒城(らくじょう)を目指す龐統(ほうとう)。彼が落鳳坡(らくほうは)で無念の戦死を遂げたころ、ちょうど荊州(けいしゅう)では七夕の祭りが行われていた。劉備が遠征中のため、城中で催す...
0
(08) 図南の巻

吉川『三国志』の考察 第198話「落鳳坡(らくほうは)」

涪城(ふじょう)の劉備(りゅうび)のもとに、荊州(けいしゅう)から諸葛亮(しょかつりょう)の書簡を携えた馬良(ばりょう)が着く。諸葛亮への劉備の揺るがぬ信頼ぶりを目の当たりにした龐統(ほうとう)は、複雑な感情を抱き、あえて速やかな進軍を促す...
0
(08) 図南の巻

吉川『三国志』の考察 第197話「短髪壮士(たんぱつそうし)」

雒城(らくじょう)郊外で奪取した敵陣に黄忠(こうちゅう)と魏延(ぎえん)を置き、ひとまず涪城(ふじょう)へ戻る劉備(りゅうび)。涪城では龐統(ほうとう)が留守を預かっていた。漢中(かんちゅう)の張魯軍(ちょうろぐん)が葭萌関(かぼうかん)に...
0
(08) 図南の巻

吉川『三国志』の考察 第196話「魏延と黄忠(ぎえんとこうちゅう)」

涪城(ふじょう)に入った劉備(りゅうび)は続いて雒城(らくじょう)を狙う。雒城は涪城と成都(せいと)の間に位置する要害だった。雒城から出撃した劉璋(りゅうしょう)配下の冷苞(れいほう)と鄧賢(とうけん)に対し、劉備側では魏延(ぎえん)と黄忠...
0
(08) 図南の巻

吉川『三国志』の考察 第195話「酒中別人(しゅちゅうべつじん)」

劉備(りゅうび)は劉璋(りゅうしょう)との間に戦端を開き、首尾よく涪水関(ふすいかん)を攻略する。城内では勝利の祝い酒が存分に振る舞われ、劉備も大酔。そして翌朝に目覚めると、劉備は起き抜けに龐統(ほうとう)から皮肉を言われ、思わず怒鳴りつけ...
0
(08) 図南の巻

吉川『三国志』の考察 第194話「上・中・下(じょう・ちゅう・げ)」

葭萌関(かぼうかん)の劉備(りゅうび)のもとに、曹操軍(そうそうぐん)が南下を開始したとの情報が入る。そこで劉備は龐統(ほうとう)の進言を容れ、孫権(そんけん)に助力するためいったん荊州(けいしゅう)へ帰る旨の書簡を送り、劉璋(りゅうしょう...
0
(08) 図南の巻

吉川『三国志』の考察 第193話「日輪(にちりん)」

劉備(りゅうび)に嫁いでいた妹が南徐(なんじょ)へ戻ってくると、いよいよ孫権(そんけん)は荊州(けいしゅう)を突こうとするが、そこに曹操(そうそう)の大軍が南下を開始したとの知らせが届く。曹操と孫権は濡須(じゅしゅ)で対峙(たいじ)。今回は...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第192話「珠(たま)」

漢中(かんちゅう)の張魯(ちょうろ)が葭萌関(かぼうかん)に攻め寄せたとの急報が届くと、すぐさま劉備(りゅうび)は軍勢をひきいて迎撃に向かう。この動きをつかんだ孫権(そんけん)は、劉備不在の荊州(けいしゅう)を一気に突こうと考えるが、嫁がせ...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第191話「鴻門の会に非ず(こうもんのかいにあらず)」

劉璋(りゅうしょう)は、要請に応じてくれた劉備(りゅうび)への謝意を伝えるため涪城(ふじょう)まで出向き、城内で歓迎の宴(うたげ)を催す。ほどなく答礼として、今度は劉備が劉璋らを招いて酒宴を開いたものの、この席で両者の重臣たちが険悪な雰囲気...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第190話「進軍(しんぐん)」

劉備(りゅうび)は劉璋(りゅうしょう)の求めに応じ、漢中(かんちゅう)の張魯(ちょうろ)を討伐するとの名目で入蜀(にゅうしょく)の決意を固める。そして黄忠(こうちゅう)・魏延(ぎえん)・龐統(ほうとう)らを遠征軍に加える一方で、荊州(けいし...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第189話「西蜀四十一州図(せいしょくしじゅういっしゅうず)」

曹操(そうそう)の言葉に従い、衛府(えいふ)の練兵場で行われた閲兵の様子を、楊修(ようしゅう。楊脩)とともに眺める張松(ちょうしょう)。ここでも皮肉を言って曹操を激怒させ、兵士たちから殴る蹴るの暴力を受ける。張松は許都(きょと)を去ったが、...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第188話「孟徳新書(もうとくしんしょ)」

会見の席で曹操(そうそう)の機嫌を損じた張松(ちょうしょう)は、声をかけてきた楊修(ようしゅう。楊脩)に誘われるまま奥書院で話をする。なおも非難を続ける張松に、楊修が曹操の著書である『孟徳新書(もうとくしんしょ)』を紹介したところ、張松は思...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第187話「蜀人・張松(しょくじん・ちょうしょう)」

蜀(しょく)の地を治める劉璋(りゅうしょう)配下の張松(ちょうしょう)は、漢中(かんちゅう)の張魯軍(ちょうろぐん)の南下に対抗すべく、許都(きょと)の曹操(そうそう)の助力を得るため使者となる。ところが曹操は張松の物言いに激怒し、会見の途...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第186話「兵学談義(へいがくだんぎ)」

韓遂(かんすい)と仲間割れした馬超(ばちょう)は奮戦むなしく曹操(そうそう)に敗れ、龐徳(ほうとく)や馬岱(ばたい)とも別れて落ち延びる。一方、曹操は許都(きょと)へ凱旋(がいせん)の途に就く前夜、諸将を集めて宴会を催し、その席で兵学談義に...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第185話「敵中作敵(てきちゅうさくてき)」

曹操(そうそう)は賈詡(かく)の献策を容れ、馬超(ばちょう)と韓遂(かんすい)の離間を図る。曹操の芝居にまんまと騙(だま)された馬超は、韓遂のことが信じられなくなった。ついには韓遂の本営に押し入り、彼の左腕を斬り落とすに至る。ふたりの亀裂は...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第184話「火水木金土(かすいもくきんど)」

曹操(そうそう)は渭水(いすい)北岸に寨(とりで)を築こうと考えたものの、完成間近を狙って西涼軍(せいりょうぐん)が襲来するため、なかなかうまくいかない。しかし夢梅(むばい)と名乗る老人から妙案を聞き、ついに完成に漕(こ)ぎつける。それは氷...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第183話「渭水を挟んで(いすいをはさんで)」

曹操(そうそう)は、潼関(どうかん)の東方で馬超(ばちょう)ら西涼軍(せいりょうぐん)と激突するが、あわや討ち死にという窮地に追い込まれ、ぶざまな逃走劇を演じてしまう。そこで曹操は一計を案じ、渭水(いすい)の北岸に軍勢を渡すと偽の本営を築き...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第182話「不俱戴天(ふぐたいてん)」

父の馬騰(ばとう)が曹操(そうそう)に処刑されたことを知った馬超(ばちょう)は、あまりの衝撃に、その場で昏絶(こんぜつ)してしまう。だが、ほどなく劉備(りゅうび)の密使から書簡を受け取ると、馬超は父の親友だった韓遂(かんすい)とともに起ち上...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第181話「馬騰と一族(ばとうといちぞく)」

建安(けんあん)16(211)年、許都(きょと)の曹操(そうそう)は、荊州(けいしゅう)の劉備(りゅうび)が人材をそろえ、軍備の拡張に注力していることを聞く。そこで荀攸(じゅんゆう)の献策を容れ、西涼(せいりょう)の馬騰(ばとう)に劉備を討...
0
(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第180話「酔県令(すいけんれい)」

ちょうど諸葛亮(しょかつりょう)が荊州(けいしゅう)南部4郡の視察に出ていたとき、龐統(ほうとう)が劉備(りゅうび)を訪ねてくる。しかし劉備は、風采の上がらない龐統の実力を見抜けず、耒陽県令(らいようけんれい)という閑職に就けてしまう。さっ...
0