かぶらがわ

(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第179話「鳳雛去る(ほうすうさる)」

周瑜(しゅうゆ)の逝去を受け、孫権(そんけん)は遺言通りに魯粛(ろしゅく)を後任の大都督(だいととく)とした。周瑜の弔問に駆けつけた諸葛亮(しょかつりょう)は、帰りの江岸で旧知の龐統(ほうとう)と再会。劉備(りゅうび)への仕官を勧めたうえ、...
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(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第178話「荊州往来(けいしゅうおうらい)」

孫権(そんけん)の命を受け、魯粛(ろしゅく)は劉備(りゅうび)を訪ねたものの、やはり荊州(けいしゅう)の返還問題については話が進まない。魯粛は帰途で柴桑(さいそう)に立ち寄ると、周瑜(しゅうゆ)の秘策を携え、南徐(なんじょ)まで戻らず荊州へ...
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吉川『三国志』の考察 第177話「文武競春(ぶんぶきょうしゅん)」

袁紹(えんしょう)をはじめとする袁氏一門を滅ぼした後、曹操(そうそう)は鄴城(ぎょうじょう)に築かせた銅雀台(どうじゃくだい)で盛宴を催す。武官には弓の腕前を競わせ、文官には詩の出来を競わせるなど、まさに文武競春の趣だった。だが、この場に劉...
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吉川『三国志』の考察 第176話「周瑜・気死す(しゅうゆ・きしす)」

諸葛亮(しょかつりょう)の周到な手回しの前に、とうとう劉備(りゅうび)を取り逃がした周瑜(しゅうゆ)。さらに、劉備を迎えに来た諸葛亮から辛辣(しんらつ)な言葉を投げかけられると、周瑜は血を吐き倒れてしまう。第176話の展開とポイント(01)...
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吉川『三国志』の考察 第175話「凜々細腰の剣(りんりんさいようのけん)」

新妻の承諾を得たうえで密かに孫権(そんけん)のもとを離れ、荊州(けいしゅう)への帰路を急ぐ劉備(りゅうび)主従。ほどなく孫権や周瑜(しゅうゆ)の手配した追手に阻まれたが、この危機を新妻の一喝で退ける。第175話の展開とポイント(01)柴桑(...
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(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第174話「朝の月(あさのつき)」

劉備(りゅうび)と孫権(そんけん)の妹との婚儀が盛大に執り行われ、宮殿の内外には祝福の声が満ちあふれる。だが孫権は、思わぬ成り行きにひとり悩みを深めていた。そこへ柴桑(さいそう)で療養中の周瑜(しゅうゆ)から一書が届くと、張昭(ちょうしょう...
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吉川『三国志』の考察 第173話「鴛鴦陣(えんおうじん)」

劉備(りゅうび)は孫権(そんけん)の妹を娶(めと)るため、趙雲(ちょううん)らを伴い、船で呉城(ごじょう)の港に到着した。その一方、喬国老(きょうこくろう)から話を聞き、初めて娘の縁組みを知った呉夫人(ごふじん。孫権の継母)。いったんは激怒...
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吉川『三国志』の考察 第172話「柳眉剣簪(りゅうびけんさん)」

劉琦(りゅうき)の死をきっかけに、孫権(そんけん)は再び劉備(りゅうび)に荊州(けいしゅう)の返還を要求し、使者として魯粛(ろしゅく)を遣わす。ところが劉備は、諸葛亮(しょかつりょう)の助言を得てうまくかわそうとしたため、魯粛は周瑜(しゅう...
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吉川『三国志』の考察 第171話「針鼠(はりねずみ)」

赤壁(せきへき)の戦いにおける大勝の余勢を駆り、孫権(そんけん)は自ら大軍をひきいて合淝(がっぴ。合肥)を攻めた。しかし曹操(そうそう)配下の張遼(ちょうりょう)に加え、その副将たる李典(りてん)と楽進(がくしん)の前に戦況は振るわない。さ...
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吉川『三国志』の考察 第170話「黄忠の矢(こうちゅうのや)」

荊州(けいしゅう)南部4郡の攻略戦における張飛(ちょうひ)や趙雲(ちょううん)の活躍の裏で、留守を預かる関羽(かんう)はもどかしさを感じ、残る長沙(ちょうさ)攻めを任せてほしいと願い出る。こうして劉備(りゅうび)の許しを得た関羽は、張飛と留...
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吉川『三国志』の考察 第169話「白羽扇(びゃくうせん)」

諸葛亮(しょかつりょう)の計略により荊州(けいしゅう)に地盤を築いた劉備(りゅうび)は、休む間もなく荊州南部4郡の攻略に乗り出す。最初の目的地である零陵(れいりょう)郊外において、諸葛亮は白羽扇を手に、劉度(りゅうど)配下の邢道栄(けいどう...
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吉川『三国志』の考察 第168話「一摑三城(いっかくさんじょう)」

赤壁(せきへき)の戦いで大勝利を収めた周瑜(しゅうゆ)は、当然のごとく荊州(けいしゅう)へ軍勢を進める。一方の劉備(りゅうび)は油江口(ゆこうこう)まで本営を進めて留まっており、この動きを警戒した周瑜は直接会談に臨む。そして、その席で荊州併...
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(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第167話「功なき関羽(こうなきかんう)」

赤壁(せきへき)から逃避行を続けた曹操(そうそう)主従は、いよいよ関羽(かんう)が待ち受ける華容道(かようどう)へ差しかかった。曹操は関羽の姿を見て最期を覚悟したが、程昱(ていいく)に勧められると、彼が許都(きょと)に留まっていたころの話を...
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(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第166話「山谷笑う(さんこくわらう)」

赤壁(せきへき)の戦いで惨敗を喫し、一夜にして全軍の3分の2以上を失ってしまった曹操(そうそう)。彼自身は何とか戦場を離脱できたものの、逃げる先々に待っていた劉備(りゅうび)配下の諸将から追撃を受ける。第166話の展開とポイント(01)長江...
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(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第165話「赤壁の大襲撃(せきへきのだいしゅうげき)」

先発した水軍に続き、周瑜(しゅうゆ)自身も旗艦に乗り込み江上を進む。やがて対岸の曹操(そうそう)のもとに、約束通り黄蓋(こうがい)の船団が現れたとの報告が届く。ところが程昱(ていいく)は、兵糧や武具を満載しているはずの黄蓋の船が深く沈んでい...
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(07) 望蜀の巻

吉川『三国志』の考察 第164話「降参船(こうさんぶね)」

周瑜(しゅうゆ)の指図に従い、満を持して動きだす長江(ちょうこう)南岸の孫権軍(そんけんぐん)。黄蓋(こうがい)も先に施した苦肉の計の総仕上げとばかりに、対岸の曹操(そうそう)陣営に突入するため火船の準備を整える。第164話の展開とポイント...
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(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第163話「南風北春(なんぷうほくしゅん)」

南屛山(なんぴょうざん)に築いた祭壇で祈りを捧げ、見事に東南(たつみ)の風を吹かせてみせた諸葛亮(しょかつりょう)だったが、その直後に行方をくらます。周瑜(しゅうゆ)の命を受けた丁奉(ていほう)と徐盛(じょせい)が水陸ふた手に分かれて捜索に...
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(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第162話「孔明・風を祈る(こうめい・かぜをいのる)」

司令旗の旗竿(はたざお)に押しつぶされて血を吐き、陣中で寝込む周瑜(しゅうゆ)。だが、魯粛(ろしゅく)とともに見舞いに来た諸葛亮(しょかつりょう)は、彼の苦悩の原因を見抜く。その場で周瑜に乞われた諸葛亮は、若いころ身に付けたという『八門遁甲...
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(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第161話「鉄鎖の陣(てっさのじん)」

先に龐統(ほうとう)から勧められた連環の配列を完成させると、いよいよ曹操(そうそう)は大船団をひきいて烏林(うりん)まで進む。吹きすさぶ烈風にも鎖でつながれた船の動揺は少なかったが、程昱(ていいく)はある不安を覚え、曹操に注意を促す。第16...
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(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第160話「月烏賦(つきよがらすのうた)」

長江(ちょうこう)北岸に陣取る曹操(そうそう)は、諸将を一船に集めて盛大な夜宴を催す。そのうち曹操は一羽の鴉(カラス)が月をかすめて飛ぶのを目にし、即興の賦(ふ)を吟じ始める。しかしこの賦が因(もと)で、揚州刺史(ようしゅうしし。楊州刺史)...
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