かぶらがわ

(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第159話「竹冠の友(ちくかんのとも)」

蔣幹(しょうかん)の誘いに乗ったふりをして曹操(そうそう)と会い、すっかり信用された龐統(ほうとう)。さらに、周瑜(しゅうゆ)に不満を持つ諸将の取りまとめ役を引き受ける。そして、曹操の本営を去るべく江岸の小舟に乗ろうとしたとき、龐統はいきな...
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吉川『三国志』の考察 第158話「鳳雛・巣を出ず(ほうすう・すをいず)」

先に曹操(そうそう)の許しを得て周瑜(しゅうゆ)の説得にあたり、失敗した蔣幹(しょうかん)。黄蓋(こうがい)の投降が真実か見極めるため、再び長江(ちょうこう)南岸の周瑜の本営を訪ねる。だが周瑜は前回と態度を一変させ、前に来たときに寝房から軍...
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吉川『三国志』の考察 第157話「裏の裏(うらのうら)」

闞沢(かんたく)の巧みな弁舌の前に、さすがの曹操(そうそう)も黄蓋(こうがい)が投降するとの話をいくらか信じ始める。一方、すでに周瑜(しゅうゆ)のもとに送り込まれていた蔡和(さいか)と蔡仲(さいちゅう。蔡中)は、自分たちが主役的な働きをして...
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吉川『三国志』の考察 第156話「一竿翁(いっかんおう)」

皆の前で周瑜(しゅうゆ)に罵倒されたうえ、百杖(ひゃくじょう)の刑まで受けて寝込む黄蓋(こうがい)。そこへ闞沢(かんたく)が見舞いにやってくる。秘策を打ち明けられた闞沢は、黄蓋から託された曹操(そうそう)あての書簡を懐に、漁翁姿で長江(ちょ...
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吉川『三国志』の考察 第155話「風を呼ぶ杖(かぜをよぶつえ)」

諸葛亮(しょかつりょう)を除くことこそできなかったものの、曹操軍(そうそうぐん)から10万本の矢を得た周瑜(しゅうゆ)。だが、敵の堅固な要塞には容易に手を出せず、頼みの火計を実行するめども立たなかった。しかし、曹操側から蔡和(さいか)と蔡仲...
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吉川『三国志』の考察 第154話「覆面の船団(ふくめんのせんだん)」

周瑜(しゅうゆ)の頼みを引き受ける形で、10万本もの矢を3日のうちに調達することになった諸葛亮(しょかつりょう)。借り受けた船20余艘(そう)に妙な細工を施すと、魯粛(ろしゅく)を伴い夜の長江(ちょうこう)へ漕(こ)ぎだす。その行き先は何と...
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吉川『三国志』の考察 第153話「陣中戯言なし(じんちゅうぎげんなし)」

曹操(そうそう)が送り込んだ蔣幹(しょうかん)を逆に用い、敵の水軍首脳部の入れ替えに成功した周瑜(しゅうゆ)。次の狙いは自陣に留まっている諸葛亮(しょかつりょう)。そこで周瑜は軍議の席上、水戦に備えてどのような武器を多く調えておくべきか、と...
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吉川『三国志』の考察 第152話「群英の会(ぐんえいのかい)」

曹操(そうそう)が新たに整備したという要塞を、ある夜ひそかに探りに行く周瑜(しゅうゆ)。彼はその規模や出来栄えに驚かされる。翌日、心配の種が増えた周瑜の軍営を、旧友の蔣幹(しょうかん)が訪ねてくる。すぐに周瑜は来意を見抜き――。第152話の...
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吉川『三国志』の考察 第151話「狂瀾(きょうらん)」

長江(ちょうこう)南岸に本営を置く周瑜(しゅうゆ)のもとに、曹操(そうそう)から一書が届く。これを読んだ周瑜は魯粛(ろしゅく)の制止を聞かずに使者を斬り、諸将を集めて水陸の戦備について言い渡す。ほどなく両軍は江上で激突したが、緒戦は孫権軍(...
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吉川『三国志』の考察 第150話「殺地の客(さっちのきゃく)」

孫権(そんけん)が曹操(そうそう)との開戦を決断すると、周瑜(しゅうゆ)は呉軍大都督(ごぐんだいととく)として出陣し、長江(ちょうこう)の南岸に本営を設けた。このとき諸葛亮(しょかつりょう)も参陣したが、周瑜は彼を呼び、ある難題をふっかける...
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吉川『三国志』の考察 第149話「大号令(だいごうれい)」

諸葛亮(しょかつりょう)から聞いた話に激怒し、一転して曹操(そうそう)との開戦に傾く周瑜(しゅうゆ)。翌朝に開かれた柴桑城(さいそうじょう)の評議の席でも、和平を唱える重臣たちを臆病者呼ばわりし、とうとう孫権(そんけん)に開戦を決断させる。...
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吉川『三国志』の考察 第148話「酔計二花(すいけいにか)」

鄱陽湖(はようこ)で水軍の調練にあたっていた周瑜(しゅうゆ)は、孫権(そんけん)から柴桑(さいそう)に来るよう呼び出しを受けた。そして、ちょうど訪ねてきた魯粛(ろしゅく)から事情を聴くと、彼が呉(ご)へ連れてきたという諸葛亮(しょかつりょう...
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吉川『三国志』の考察 第147話「火中の栗(かちゅうのくり)」

呉(ご)の重臣をことごとく論破してみせた諸葛亮(しょかつりょう)は、黄蓋(こうがい)の案内で孫権(そんけん)の居室へ通される。そこで孫権から曹操軍(そうそうぐん)の実情について尋ねられたものの、あえて孫権を侮ったような受け答えに終始する。諸...
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吉川『三国志』の考察 第146話「舌戦(ぜっせん)」

柴桑(さいそう)に到着した魯粛(ろしゅく)はさっそく登城するが、府堂では曹操(そうそう)から送られた檄文(げきぶん)への対応を巡る協議が続いていた。その翌日、城内の一閣に招かれた諸葛亮(しょかつりょう)は、集まった呉(ご)の重臣たちを次々と...
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吉川『三国志』の考察 第145話「一帆呉へ下る(いっぱんごへくだる)」

劉備(りゅうび)は曹操(そうそう)の追撃をかわして江夏城(こうかじょう)に入ったが、そこへ孫権(そんけん)配下の魯粛(ろしゅく)が訪ねてくる。諸葛亮(しょかつりょう)は心配する劉備をなだめて許しを得ると、呉(ご)へ帰る魯粛に同行し、自ら孫権...
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吉川『三国志』の考察 第144話「長坂橋(ちょうはんきょう)」

趙雲(ちょううん)は阿斗(あと。劉禅〈りゅうぜん〉)を懐に抱きながら、ついに曹操軍(そうそうぐん)の分厚い包囲を突破する。劉備(りゅうび)はわが子の無事よりも趙雲の無事を喜んだ。押し寄せる曹操軍に対し、張飛(ちょうひ)は単騎で長坂橋(ちょう...
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吉川『三国志』の考察 第143話「宝剣(ほうけん)」

当陽(とうよう)で曹操軍(そうそうぐん)に追いつかれてしまった劉備(りゅうび)。趙雲(ちょううん)は乱戦の中から、淳于導(じゅんうどう)に捕らえられていた糜竺(びじく。麋竺)や劉備の甘夫人(かんふじん)を救い出す。さらに、ちょうど行き会った...
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吉川『三国志』の考察 第142話「母子草(ははこぐさ)」

劉琮(りゅうそう)とその母の蔡氏(さいし)を始末させ、名実ともに荊州(けいしゅう)を手中にした曹操(そうそう)。しばらくは事後処理に追われていたが、あるとき荀攸(じゅんゆう)から、先に逃走した劉備(りゅうび)が江陵(こうりょう)を目指してい...
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吉川『三国志』の考察 第141話「亡流(ぼうりゅう)」

曹仁(そうじん)と曹洪(そうこう)ひきいる第1軍の10万と、許褚(きょちょ)ひきいる精兵3千は、諸葛亮(しょかつりょう)の計略にことごとくはまり、新野(しんや)に続いて白河(はくが)でも多くの味方を失う。敗報を聞いた曹操(そうそう)は大いに...
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吉川『三国志』の考察 第140話「新野を捨てて(しんやをすてて)」

病死した劉表(りゅうひょう)の跡を継いだ劉琮(りゅうそう)は、戦うことなく曹操(そうそう)に降伏してしまった。関羽(かんう)は配下の部隊からこの話を聞き知ると、降使を務めた宋忠(そうちゅう)を伴い新野(しんや)の劉備(りゅうび)に報告する。...
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