かぶらがわ

(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第139話「許都と荊州(きょととけいしゅう)」

諸葛亮(しょかつりょう)の鮮やかな軍略の前に、博望坡(はくぼうは)で大敗を喫した夏侯惇(かこうじゅん)が許都(きょと)へ逃げ戻ってくる。しかし曹操(そうそう)はとがめず、今度は自ら80余万の大軍をひきいて荊州(けいしゅう)を目指す。この急報...
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(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第138話「臨戦第一課(りんせんだいいっか)」

しばらく許都(きょと)で職制改革などに取り組んでいた曹操(そうそう)だったが、新野(しんや)の劉備(りゅうび)が諸葛亮(しょかつりょう)を軍師に迎え、近ごろ兵馬の調練に励んでいることを聞く。そこでこの邪魔石を取り除いておくべく、夏侯惇(かこ...
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(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第137話「蜂と世子(はちとせいし)」

劉表(りゅうひょう)は襄陽(じょうよう)に劉備(りゅうび)を招くと、老齢多病の自分に代わり、荊州(けいしゅう)の統治を引き受けてもらえないかと頼む。同席していた諸葛亮(しょかつりょう)も目くばせで承諾を促すが、あくまで劉備は受けようとしない...
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(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第136話「鈴音(れいおん)」

建安(けんあん)12(207)年、孫権(そんけん)の母の呉氏(ごし)が大病を患い、娘(孫権の妹)のことを託して息を引き取った。そして翌建安13(208)年、孫権は母の遺言である劉表(りゅうひょう)配下の黄祖(こうそ)討伐に乗り出すが、ちょう...
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(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第135話「呉の情熱(ごのじょうねつ)」

諸葛亮(しょかつりょう)の出廬(しゅつろ)からさかのぼること6年(建安〈けんあん〉7〈202〉年)、許都(きょと)の曹操(そうそう)の使者が着き、孫権(そんけん)に長子を上洛させるよう迫った。対応を決めかねた孫権は母の呉氏(ごし)の助言に従...
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(06) 赤壁の巻

吉川『三国志』の考察 第134話「出廬(しゅつろ)」

ようやく諸葛亮(しょかつりょう)との対面がかなった劉備(りゅうび)は、漢室(かんしつ)再興にかける熱い思いを語り、彼の意見に耳を傾ける。だが諸葛亮は、いささか所見を述べたのは、たびたび訪ねてくださった非礼を詫びる気持ちからだと言い、出廬に応...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第133話「立春大吉(りっしゅんだいきち)」

年が明けると劉備(りゅうび)は、みたび諸葛亮(しょかつりょう)を訪ねると言いだす。関羽(かんう)も張飛(ちょうひ)も反対するが、劉備の決意は固かった。こうして隆中(りゅうちゅう)の草廬(そうろ)まで行ってみると、今度は諸葛亮が在宅だった。と...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第132話「雪千丈(ゆきせんじょう)」

降りしきる雪の中、劉備(りゅうび)は何とか諸葛亮(しょかつりょう)の草廬(そうろ)にたどり着く。しかし前回と同様、今回も諸葛亮は不在で、弟の諸葛均(しょかつきん)に自身の思いをしたためた一書を託して帰るほかなかった。第132話の展開とポイン...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第131話「孔明を訪う(こうめいをおとなう)」

徐庶(じょしょ)が去った後、劉備(りゅうび)は関羽(かんう)や張飛(ちょうひ)をはじめ、わずかな人数で隆中(りゅうちゅう)の諸葛亮(しょかつりょう)を訪ねる。だが不在だったため、やむなく劉備は新野(しんや)へ引き返す。数日後、諸葛亮が帰って...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第130話「臥龍の岡(がりょうのおか)」

劉備(りゅうび)のもとを去り許都(きょと)へ向かう徐庶(じょしょ)だったが、別れ際に推薦した諸葛亮(しょかつりょう)のことが気になる。彼が容易に起つとは思えなかったからだ。そこで隆中(りゅうちゅう)に立ち寄り諸葛亮を訪ね、これまでの経緯を語...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第129話「諸葛氏一家(しょかつしいっか)」

諸葛亮(しょかつりょう)は4人きょうだいの次男で、兄の諸葛瑾(しょかつきん)と弟の諸葛均(しょかつきん)、そしてひとりの妹がいた。だが、彼が10代半ばになるころまでには父母とも亡くなってしまい、一時は流浪を経験するなど苦労を重ねる。縁あって...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第128話「立つ鳥の声(たつとりのこえ)」

単福(たんふく)こと徐庶(じょしょ)は、使いの男から受け取った手紙を母が書いたものと信じ込み、劉備(りゅうび)に本名を打ち明けこれまでの厚恩を謝すと、事情を話して許都(きょと)へ行く許しを得る。徐庶の出立を見送るため、新野(しんや)の郊外ま...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第127話「徐庶とその母(じょしょとそのはは)」

許都(きょと)へ逃げ帰った曹仁(そうじん)と李典(りてん)から、劉備(りゅうび)に大敗した経緯を聴き取る曹操(そうそう)。新たに劉備の軍師になったという単福(たんふく)こと徐庶(じょしょ)の影響が大きいと判断し、程昱(ていいく)の献策を容れ...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第126話「軍師の鞭(ぐんしのむち)」

新野(しんや)で出会った単福(たんふく)を軍師に迎え、劉備軍(りゅうびぐん)の戦いぶりは一変した。樊城(はんじょう)にあった曹仁(そうじん)は、新野攻めを命じた呂曠(りょこう)と呂翔(りょしょう)の敗報を聞くと、李典(りてん)の反対を押し切...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第125話「吟嘯浪士(ぎんしょうろうし)」

劉備(りゅうび)は自分を捜していた趙雲(ちょううん)らの一団に合流すると、世話になった司馬徽(しばき)に別れを告げた。その後、新野(しんや)に戻った劉備は劉琦(りゅうき)を見送った帰り、城内でひとりの浪士と出会う。第125話の展開とポイント...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第124話「琴を弾く高士(ことをひくこうし)」

劉表(りゅうひょう)配下の蔡瑁(さいぼう)の計略をかわし、檀渓(だんけい)を跳んで対岸へ逃れた劉備(りゅうび)。しばらく進んだところでひとりの童子に呼び止められると、誘われるまま司馬徽(しばき。水鏡先生〈すいきょうせんせい〉)の住まいを訪ね...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第123話「檀渓を跳ぶ(だんけいをとぶ)」

荊州(けいしゅう)に居座り続ける劉備(りゅうび)は、劉表(りゅうひょう)配下の蔡瑁(さいぼう)から執拗(しつよう)に命を狙われる。ほどなく劉備は襄陽(じょうよう)で催された会の主人役を務めるが、これも蔡瑁の計略で、結局は単騎で城外へ逃げる羽...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第122話「食客(しょっかく)」

曹操(そうそう)に汝南(じょなん)を追われて以来、劉備(りゅうび)主従は荊州(けいしゅう)の劉表(りゅうひょう)のもとに身を寄せていた。劉備らの立場は規模の大きい食客のようなものだったが、劉表のほうでも彼らをうまく活用しようとする。しかし、...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第121話「遼西・遼東(りょうせい・りょうとう)」

南皮(なんぴ)で袁譚(えんたん)を討ち取った曹操(そうそう)は、幽州(ゆうしゅう)に逃げ込んだ袁熙(えんき)と袁尚(えんしょう)を追い、さらに遼西(りょうせい)および遼東(りょうとう)への遠征を決断する。この際、配下の中から多数の異論も出た...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第120話「野に真人あり(やにしんじんあり)」

建安(けんあん)9(204)年、曹操(そうそう)は袁氏(えんし)の本拠だった鄴城(ぎょうじょう)を陥落させ、堂々たる入城を果たす。そして袁氏に仕えていた賢才を余すところなく用い、冀州(きしゅう)の復興に注力させる。第120話の展開とポイント...
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