かぶらがわ

(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第119話「邯鄲(かんたん)」

曹操(そうそう)の思惑通り、袁紹(えんしょう)の遺子たちの対立が激化し、ついに袁譚(えんたん)が曹操に取り込まれる。袁尚(えんしょう)とともに鄴城(ぎょうじょう)を守っていた審配(しんぱい)は、曹操が運河まで築いて大量の兵糧を運び入れる様子...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第118話「自壊闘争(じかいとうそう)」

袁紹(えんしょう)が逝くと、彼の正室だった劉氏(りゅうし)は実子の袁尚(えんしょう)を跡継ぎに立てようともくろみ、袁尚の異母兄である袁譚(えんたん)や袁熙(えんき)を遠ざけようとした。そのころ曹操(そうそう)は再び冀北(きほく)討伐へと動き...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第117話「泥魚(でいぎょ)」

袁紹(えんしょう)を死に追いやった曹操(そうそう)は許都(きょと)に戻るが、帰途で劉備(りゅうび)の動きを聞くと、そのまま汝南(じょなん)へ急行する。劉備は穣山(じょうざん)一帯で曹操に大敗し、漢江(かんこう。漢水〈かんすい〉)のほとりまで...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第116話「十面埋伏(じゅうめんまいふく)」

官渡(かんと)での大敗後、捲土重来(けんどちょうらい)を期していた袁紹(えんしょう)は再び30万の軍勢を集め、倉亭(そうてい)の辺りまで進出し曹操(そうそう)と対峙(たいじ)する。このときも序盤は袁紹軍が優勢に戦いを進めたが、ここで曹操は程...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第115話「溯巻く黄河(さかまくこうが)」

袁紹(えんしょう)を見限り、投降してきた許攸(きょゆう)を受け入れる曹操(そうそう)。さっそく彼の進言に従い、袁紹軍の兵糧が貯蔵されている烏巣(うそう)を自ら急襲する。烏巣の守備を任されていた淳于瓊(じゅんうけい)は、まったく油断していたた...
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吉川『三国志』の考察 第114話「霹靂車(へきれきしゃ)」

官渡(かんと)において70万もの袁紹軍(えんしょうぐん)と対峙(たいじ)することになった曹操(そうそう)。序戦で大勝した袁紹は、官渡の北岸に人工の山を築かせ、築山の上に組ませたいくつもの高櫓(たかやぐら)から矢石を撃ち込む。曹操は劉曄(りゅ...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第113話「孫権立つ(そんけんたつ)」

于吉(うきつ)を処刑した後、孫策(そんさく)は夢にまでその姿を見るようになる。母に懇願された孫策は玉清観(ぎょくせいかん)へ足を運ぶが、そこでも于吉の気配を感じてひどく取り乱す。結局、孫策は一時持ち直した体調をすっかり崩し、まだ19歳の弟の...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第112話「于吉仙人(うきつせんにん)」

廬江(ろこう)を攻略した「江東(こうとう)の小覇王」こと孫策(そんさく)は、まさに日の出の勢いだったが、先に処刑した呉郡太守(ごぐんたいしゅ)の許貢(きょこう)の食客に命を狙われ、丹徒(たんと)で狩猟中に重傷を負う。名医の華陀(かだ。華佗)...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第111話「兄弟再会(きょうだいさいかい)」

汝南(じょなん)の古城で張飛(ちょうひ)と合流した後、関羽(かんう)は孫乾(そんけん)とともに汝南城へ急ぐ。ところが劉辟(りゅうへき)から、劉備(りゅうび)が再び河北(かほく)へ戻ってしまったことを聞かされる。関羽は冀州(きしゅう)の境まで...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第110話「古城窟(こじょうくつ)」

汝南(じょなん)にたどり着いた関羽(かんう)一行は、とある古城で張飛(ちょうひ)に再会する。ところが張飛は、いったん曹操(そうそう)に降った関羽に疑いの目を向け、彼の話を信じようとしない。そこで関羽は――。第110話の展開とポイント(01)...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第109話「のら息子(のらむすこ)」

黄河(こうが)北岸へ上陸を果たした関羽(かんう)一行。ほどなく汝南(じょなん)で別れたきりになっていた孫乾(そんけん)と再会し、数日前に劉備(りゅうび)が汝南へ向かったことを聞く。そのため関羽は向きを変え汝南を目指すが、ある晩に泊めてもらっ...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第108話「五関突破(ごかんとっぱ)」

曹操(そうそう)の承諾を得たうえで許都(きょと)を離れた関羽(かんう)だったが、行く先々で曹操配下の部将に阻まれてしまう。やむなく関羽は各地の守将を斬りながら進み、何とか船を手に入れて黄河(こうが)を渡る。第108話の展開とポイント(01)...
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(05) 孔明の巻

吉川『三国志』の考察 第107話「関羽千里行(かんうせんりこう)」

曹操(そうそう)に別辞を述べられないまま許都(きょと)から去った関羽(かんう)。曹操は、何度も挨拶に来ていた関羽との対面を避け続けた己を恥じ、軽装のまま許都の郊外まで一行を追いかけ、信義の別れを告げる。第107話の展開とポイント(01)許都...
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(04) 臣道の巻

吉川『三国志』の考察 第106話「避客牌(ひかくはい)」

劉備(りゅうび)が河北(かほく)にいるとの情報は周知の事実となり、曹操(そうそう)は関羽(かんう)が自分のもとから去っていくことを恐れ始める。そこで関羽に別れの挨拶をさせないよう、避客牌(ひかくはい。客の訪問を断る札)を用いた一計を施す。何...
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(04) 臣道の巻

吉川『三国志』の考察 第105話「風の便り(かぜのたより)」

曹操(そうそう)と袁紹(えんしょう)の戦いは長引き、袁紹が陽武(ようぶ)へ移ると、曹操もひとまず許都(きょと)へ帰った。汝南(じょなん)で曹洪(そうこう)が黄巾(こうきん)の残党に苦戦しているとの急報が届き、関羽(かんう)は曹操に願い出て援...
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(04) 臣道の巻

吉川『三国志』の考察 第104話「燈花占(とうかせん)」

曹操(そうそう)の計略にはまり、延津(えんしん)で壊滅した袁紹(えんしょう)配下の文醜軍(ぶんしゅうぐん)。先の顔良(がんりょう)に続き、文醜を討ち取ったのも関羽(かんう)だった。袁紹の許しを得て文醜の第二陣となっていた劉備(りゅうび)は、...
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(04) 臣道の巻

吉川『三国志』の考察 第103話「黄河を渡る(こうがをわたる)」

頼みの顔良(がんりょう)が関羽(かんう)に討たれたことで、袁紹(えんしょう)の本陣に衝撃が走った。袁紹のもとに身を寄せ、こたびの戦いにも加わっていた劉備(りゅうび)は、自分から願い出て文醜(ぶんしゅう)の第二陣となる。第103話の展開とポイ...
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(04) 臣道の巻

吉川『三国志』の考察 第102話「報恩一隻手(ほうおんいちせきしゅ)」

白馬(はくば)の地で激突した曹操軍(そうそうぐん)と袁紹軍(えんしょうぐん)。曹操は袁紹配下の顔良(がんりょう)に手を焼き、味方の部将が次々と討たれてしまう。そこで曹操は程昱(ていいく)の進言を容れ、許都(きょと)に残した関羽(かんう)を呼...
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(04) 臣道の巻

吉川『三国志』の考察 第101話「白馬の野(はくばのの)」

愛児の病が癒えた袁紹(えんしょう)は上洛の決意を固め、曹操(そうそう)との全面対決へ突き進む。そして袁紹は白馬(はくば)の野に自軍を集め、曹操ひきいる15万の軍勢と対峙(たいじ)した。第101話の展開とポイント(01)冀州(きしゅう。鄴城〈...
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(04) 臣道の巻

吉川『三国志』の考察 第100話「破衣錦心(はいきんしん)」

曹操(そうそう)の関羽(かんう)への情熱はとどまるところを知らない。あるときは関羽の袍(ひたたれ)が古びていたため見事な錦袍(きんぽう)を贈ったが、後に同席した折に見てみると、彼は贈った錦袍の上に古びた袍を重ね着していた。その心は――。第1...
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